第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
シルバー『...そうか。分かった。検討してくれたこと、感謝する。
ところで...戦いが始まる前に、召喚に応じ、共に戦ってくれるみんなにどうしても伝えたいことがあるんだ。時間をいただいていいだろうか?』
どこか覚悟を決めたような眼差しに、何かあるのだと悟ったイデアは"別にいいけど"と再び出撃の準備に取り掛かりだした
一方、表情を引き締めスマホを取り出したシルバーの手が少しだけ震えていることに気づいたレイラは、隣に並び立つとその手にそっと自身の手を重ねた
シルバー『!!レイラ...』
『シルバーさんが何を話すのかは分かんない...でも、大丈夫だよ』
シルバー『ああ、ありがとう。出来ればそのまま触れていてくれ』
『ん』
レイラの温もりに早鐘を打っていた鼓動が落ち着いていく。改めて呼吸を整えスマホを近づけると、全員に向けて語りかけだした
シルバー『みんな、シルバーだ。少しだけ俺の話を聞いて欲しい....我が主君、マレウス様が引き起こした魔法災害に巻き込んでしまったこと。本当に申し訳なく思う。マレウス様がご乱心に至ってしまった原因の1つは、間違いなく俺だ。
父を失いたくないと...最期の時まで側にいたいと願ってしまった。マレウス様はそれを叶えようとして、こんなことを...』
イデア『え...』
作業に集中していたイデアがその手を止めこちらへと振り向く。他の散らばった面々も、何故シルバーの父がマレウスの暴走と関係があるのかと首を傾げた
トレイ『ん?ということは、シルバーのご家族も賢者の島に住んでいるのか?』
シルバー『ああ。共に学園に通っている』
デュース『ってことは、学園の先生ですか!?全然知らなかった』
シルバー『いや、父は教師ではない。俺の父の名は....
リリア・ヴァンルージュ。ディアソムニアの副寮長だ』