第108章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(夢世界)*
?『ーーーー!』
?『ーーーーーー』
再び意識が浮上したのは約15分後。やけに周りがザワザワとして、知らない声が2つほど増えてはその人物たちとの会話が耳の片隅に届く
『...ん、ぅぅぅ...ぅ?』
ユウ『あ、起きた。おはよレイラ。約束通り、寝起きのハグいっぱいさせてね』
『むぎゅ...ぅぅぅ?』
目を開けるなり飛び込んできたのはユウの優しい顔。そして圧迫感と彼の茶色の髪。ボヤボヤする視界で肩越しに周りを見ると既に全員目覚めていて、こちらに向けられたケイトのスマホがカシャッと音を立てた
ケイト『1番のお寝坊さん、レイラちゃんのお目覚めショット♪これはマジカメには載せずに、けーくんが大事に持っておくね』
『んぅ?ケイさん..』
ケイト『は〜い、けーくんだよ♪おはよ、レイラちゃん。
..ところでユウちゃん。そろそろ離してあげないと潰れちゃうよ』
ユウ『離すのは嫌なんでこのまま起こしますよ。大丈夫?ゆっくり起こすから僕に掴まっててね』
抱きしめたまま上半身を起こし再びしっかりとホールドすると、レイラは完全に体を預けながらクリアになっていく視界で見たことのない人物を目にした
『!!...えと、あの、あれ..誰?』
主任『初めまして、レイラ・フィリアス。私はS.T.Y.Xの主任でイデくんとオルくんのママよ』
所長『私は同じくS.T.Y.Xの所長をしている、イデアたちの父だ』
『..............ぇ』
思わず言葉が出ず長い沈黙の後に絞り出した声が"ぇ"の一文字だった。イデアたちの両親だと名乗る2人は、それぞれピンクと青のヘルメットのようなもので顔を完全に覆い、体の透けたホログラム状でその場に浮かんでいる
その風貌はまるでオルト同様、ヒューマノイドを彷彿とさせた
ユウ『うん、まあそうなるよね。いきなり目の前に意味深ギアに顔を隠した謎の2人組が現れればビックリしちゃうよね。オルトの親って聞けば納得だけど、あの根暗先輩のってなると...ね』
『だ、だってお顔..オルトみたい...ぇ、人..ぇ?』
ユウ『分かったから、落ち着いて落ち着いて』