第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
残りの6人を捜索させて数分。未だに1人も見つからない状況に、リドルは段々と苛立ちを覚え始めていた
リドル『他の反逆者たちはまだ見つからないのかい!』
?『全力で探していますが..エースとデュースがいるのが厄介ですね。奴らは、我々同様薔薇の迷路を知り尽くしている』
リドル『言い訳は聞きたくない!今すぐに奴らをボクの前に引っ立てるんだ!』
オルト『...デュースさん、この距離から狙える?』
デュース『ここまで離れていると、さすがに難しいな。もし当てられたとしても、かなり威力が落ちる..と思う。シェーンハイト先輩にかました時くらいの威力を出すなら、10m..いや、一撃でノックアウトを狙うなら、5m以内には近づきたい』
オルト『分かった。じゃあ、覚悟を決めよう。2人とも、準備はいい?』
デュース『おう!』
『ん』
オルト『じゃあ、いくよ...3、2、1、GO!』
オルトの掛け声で一斉に生け垣から飛び出すと、まずユニーク魔法を放ってくることを予想し、オルトを先頭に縦一直に陣形を組んでいく
オルト『対霊素法則転写障壁展開!!』
できるだけ速攻で決めるため、時間制限付きだが全魔法防御可能の障壁を張っていく
リドル『オルト!?いや、その後ろに隠れているのは..反逆者、デュース!』
デュース『おおおおおお!!!』
リドル『"首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)!"』
予想通りユニーク魔法を放ってきたリドルだったが、魔導障壁によって見事に跳ね返された
リドル『!?ボクの魔法が跳ね返された?』
デュース『今だ!よく狙って..!』
リドル『"首をはねろ!"』
一瞬緩んだ隙をついて狙いを定めようと駆け出すも、その瞬間に再びユニーク魔法が襲いかかる。ギリギリのところで障壁を纏ったオルトが前に出たことで間一髪防ぐことができた
オルト『デュースさん、まだ前に出ちゃだめだ!』