第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
『私とオルトでデュースを守りながら、出来るだけリドルさんに近づく。ユニーク魔法じゃない攻撃は私が前に出て2人を守って、オルトにちょっとでも楽してもらう』
オルト『さっきも言ったけど、僕の対霊素法則転写障壁はエネルギー消費が大き過ぎて、今の残量だと10秒が限界。その消費をなるべく長く抑えるために、レイラさんがリドルさんの敵視をとり時間を稼ぐ』
デュース『2人が守ってくれている間に、僕が狙いをしっかり定めてユニーク魔法をぶつける。
絶対外せねぇし、2人にはその間すげぇ迷惑かけるかもしれない。でも、必ず決めてやる!だから..よろしく頼む!』
オルト『僕もエネルギー残量のせいで長くは守れないから、もしかしたら誰よりも先に倒されるかもしれないけど、1%でも残ってる限り盾に徹するよ』
『私は....私も、さっき言ったみたいに、全然役に立てないかもしれない。何もできないままやられちゃうかもしれない。それでも..いっぱいワガママ言ったんだから、少しでも長く2人を守れるように頑張る』
デュース『....レイラ』
『ん?』
デュース『さっきはああ言って反対してたけど..一緒に戦いたいって言ってくれた時、本当はすげぇ嬉しかったんだ』
『デュース..』
デュース『オルトが盾になってくれるって言ってくれたときも嬉しかったけど、その..やっぱりお前が側にいてくれるのが、何より嬉しかったし安心した。
だから...辛いのに体張ってくれて、ありがとな』
熱情を灯すピーコックグリーンが揺らめく。その美しい煌めきに、ほんの少しだけ頭痛と体の重みが和らいだような気がした
『私の方こそ、ワガママ聞いてくれてありがと』
オルト『デュース・スペードおよびレイラ・フィリアスの両名の心拍数と体温上昇を確認。
(2人とも、お互いを見つめて幸せそう。やっぱりデュースさんもレイラさんも、お互いのことがとても大切で大好きなんだね...)
羨ましいなぁ....』