第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
グリム『なにおぅ!?エースなんかいなくたって、オレ様たちだけでへっちゃらなんだゾ!』
エース『実際オレは、デュースやグリムよりも防衛魔法の成績いいし?..レイラには勝てないけど。
まっ、火の粉が飛んできても、余裕ではらってやるよ』
デュース『ああ。エースがいれば安心だな。ユウたちのこと、頼んだぜ!』
エース『..........わかった』
オルト『それじゃあ作戦を開始する前に、細かい部分を確認しておこうか、デュースさん』
デュース『っしゃ!気合入れてくゾ、オルト!』
『.....待って』
『『『ん?』』』
挑む前の作戦会議、というところで立ち上がったレイラに全員の視線が集まる。先程から殆ど喋らず見ているだけだったため、ここに来て突然口を開いたことに不思議に思っていると、唯一ユウだけはある1つの予想が嫌な予感として浮かんだ
ユウ『!..まさかとは思うけど、デュースたちに着いていく、なんて言わないよね?』
『ん。私も2人と一緒にリドルさんと戦う』
『『『ええっ!?』』』
驚く4人の傍らでユウは"やっぱり"とため息をはいて思わず頭を抱えた
ユウ『ん。じゃない。ここに到着してからずっと調子悪くて、今だって頭痛いんでしょ?そんな状態であの人と戦うなんて無茶にもほどがあるよ!』
エース『てか、今の寮長の前に出ていったら、今度こそブチギレてめちゃくちゃ狙われるに決まってんじゃん!そうなったら何してくるか分かんねぇし、タダじゃ済まないって!』
『知ってる。だから私も行くの』
エース『は、はあ?オレの話聞いてた?デュースやオルトを相手にするのと違うんだって。お前、めちゃくちゃ嫌われてるし恨まれてんの!なんでわざわざぶっ飛ばされるために行くんだよ!?』
『嫌われてるのも恨まれてるのも知ってる。でもそれを上手く使うの。
もし嫌いな私が出てきて向かってきたら、リドルさんは私をよく狙ってくるはず。その間はロボットくんが大変になる時間を減らせるし、デュースがもっと攻撃に集中できる..その時間を作れる。
10秒より、もっと時間はあったほうがいい。そうでしょ?』