• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*






『!っ..ぅ..』


ビリビリ耳をつんざく怒声に肩が震え思わず後ずさる。鋭さを増した黒曜石はその内に淀んだ色を滲ませ、あの時と同じ怒りに燃えていた


リドル『散々勝手なことばかり言ってくれたな。あの時、二度とこの寮に足を踏み入れるなと言ったはずなのに、よくもノコノコと来れたものだね!!

その上なんだい?ボクに復讐しようと、今度はサバナクローやディアソムニアを騙して味方につけたのか?』


『違う、そんなこと..』


リドル『浅ましい..そうやって黒兎(お前たち)は他人を騙し、欺き、世界に災いと滅びを与えたんだ!お母様は僕がそんなお前たちに騙されないために一日に一回、毎日欠かさず言い聞かせてくれたよ。

黒兎とは世界に厄災を引き起こす、穢れた醜悪な存在だってね!!

あの時の言葉を言ってあげるよ。



大した魔法も使えず、いつも人に寄生するようにくっついて、1人じゃ何も出来ない役立たず!


この..呪われた忌み子が!!』









パリン...










『ーーーーなん、で..?なんで、またそんなこと....っ、痛っ!!』


ズキッ..!!


『(頭が、すごく痛い..ズキズキする..っ!でも、目が醒めた時のとは、違う)ぅ"ぅぁぁっ!!..ぁぁぁっ!』


『『『!!!』』』


ユウ『レイラっ!?』


突然リドル同様、頭を押さえ苦しみ始める姿に全員の心に緊張が走る。すぐさまユウが駆け寄り体を支えるが、痛みだした頭痛は止まらず激しさを増した


『ぁぁぁっ!いた、い..っ、いたいよ、ユウ..』


ユウ『ど、どうしていきなり..?とにかく落ち着いて、しっかり呼吸して!』


『ぅ、ぐ...はぁ..リドル、さ....』


涙で滲む視界にこちらを睨む赤髪が揺れる。謎の頭痛も耐えられないものだが、今のレイラにはリドルの放った言葉の方が重く苦しく耐え難いものだった


『リドルさ..私のこと..うぐっ!まだ嫌いだったの..ぅ"ぅ"っ!!』








リドル『は?お前のことなんて、最初から嫌いに決まってるだろう!!人の形をした悍ましい化け物め』










パリン..!










深い深い暗闇の底で悪魔は嗤う


目醒めの時だと嗤う



/ 2232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp