第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
リドル『は!?なんだい、君!失礼じゃないか。ボクがその話はもういいと言っているんだよ』
エース『だってコソコソ話は禁止なんだろ?だから大きな口を開けて喋ってるだけだよ』
リドル『なっ..』
エース『で、オレらの寮長の話だけど..自分にも他人にも異常に厳しいから、魔法も勉強もいつだって学年1位!他寮の奴らにも一目置かれてる。それってクールじゃん?やっぱリーダーは強くなきゃね。
だって優しいだけの女王なんて、みんな従わないだろ?』
『エース..』
レオナ『ーーはっ!それに関しては同意だな』
ユウ『おうおう。エースにしちゃ、珍しくいいこと言うじゃん』
シルバー『強さが全てだとは言わない。だが、学ぶ姿勢は誰にでも必要なものだと思う』
セベク『ああ。少なからず尊敬できる人間でなければ、共に研鑽したいとは思えない』
リドル『学ぶ姿勢?研鑽?くっだらない。それって、全部楽しくないことじゃないか!』
『(むっ..)今の方が、全然楽しくない』
リドル『なんだって?』
『今のリドルさんのお話の方が、楽しくないって言ったの』
エース『よく言えました。オレらもまったくもって同意見。今、あんたと話してても全然楽しくないわ』
リドル『ありえない!ティータイムに友達とおしゃべりするのは、最高に楽しいはずだ!』
エース『あんた、さっきからオレらの話ぜーんぜん聞こうとしないじゃん』
ユウ『こっちの話を遮ってくるし、否定してばっかじゃねぇ?』
オルト『うーん..そうだね。バンドからすぐにメンバーが脱退するのって..リドルさんの空気の読めなさと、向上心のなさが原因なんじゃない?僕、リドルさんがリーダーのバンドには参加したくないなあって思っちゃった!』
ユウ『うん。清々しいほどいい笑顔でグサッといくね』
リドル『なんだって!?今、なんとお言いだい!?』
チェーニャ『お前は頭が空っぽでわがままで、友達にはなりたくないってさ!』
トレイ『いや、そこまでは誰も言ってな..言ったか!?』