第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
リドル母『おかえりなさい、リドルちゃん』
リドル『ママ、お茶の準備は当然してあるよね?今日はいっぱい友達を連れてきたんだ!』
リドル母『まあ、そうなの?リドルちゃんがお友達を連れてくるなんて、とっても嬉しい!』
エース『キッチンの方から声がする。これ、寮長の母親?想像してたよりすげー優しそう』
デュース『いきなり怒鳴られるのを覚悟してたけど、なんだか歓迎されてるっぽいな』
トレイ『..ありえない。"あの"母親が、リドルが友達を家に連れてきたことを喜ぶなんて』
『怖い人じゃ、ないのかな?』
ユウ『...どうだろうね。一応警戒を続けるに越したことはないよ。僕の背中に隠れてて』
『ん』
リドル母『でも困ったわ。リドルちゃんの分しかお茶の用意がないの..すぐにお友達の分を用意しなくちゃ。ママ、今ちょっと手が離せないの。皆様をリビングに案内してちょうだい』
リドル『分かったよ。後でボクも手伝うね。みんな!さあ、こっちだよ!』
手招きされるままに着いていくと、そこはこの人数でも十分すぎるくらのリビングが広がっていて、絢爛で鮮やかな赤と金を基調としたインテリアや装飾に目を奪われた
新鮮な薔薇の花束も飾られていて、一見派手に見えて品を損なわないちょうどよい華々しさを放ち、壁にはこれでもかと言わんばかりにリドルや両親と思われる男女らしき人物たちの写真が一面に飾られていた
エース『おじゃましまー..うわぁ..』
ユウ『ふーん。いいリビングじゃん』
『キラキラで綺麗。ん?写真がいっぱいある』
ケイト『クラシカルなインテリアがすごくイケてる!』
デュース『窓から手入れされた庭が見えてて、少しうちの寮を思い出しますね』
チェーニャ『トレイ、入り口で立ち止まっちまってどうしたぁ?』
トレイ『いや..その。そういえば、リビングにお邪魔したのは初めてだったなと思って..』