第104章 *法廷アライバル(ケイトの夢)*
『このお洋服、すごくおしゃれさんで素敵でカッコいいね。でも、私はやっぱりいつものケイさんが好き。
目が醒めてくれて良かった。会いたかったよ』
ケイト『ありがと。オレも、すっごく会いたかった』
見上げた表情はまた複雑そうに影を落としていた。その真意は分からないまま、それでもケイトが戻ってくれたことに心から安心し、長い腕の中に収まった体全体で彼の温もりに浸った
レオナ『(イライラ)』
デュース『(モヤ..)』
ユウ『ああああああ〜』
シルバー『.....』
セベク『(ムッ..)貴様ら、いつまでじゃれているつもりだ。早く次の夢に向かうぞ!』
ケイト『おっけ〜。待たせてごめんね、セベクちゃん』
セベク『セベクちゃ..っ!?やめろ!姉に呼ばれているようで、背中がむずがゆくなる!』
ケイト『あ、セベクちゃんもお姉ちゃんがいるんだ?オレも2人いるよ〜、親近感だね☆』
セベク『おい、話を聞け!』
『セベク、ちゃん?』
セベク『お前も言うな。まったく..いいから早くケイト先輩から離れろ』
『ぇ、ぁ、あわわ..』
抱き合ったままの2人に胸のモヤモヤを募らせ、苛立ちを露わにし、レイラの腕を掴むとケイトから引き離させた
ケイト『え〜、久しぶりに会えたんだから、もうちょっとハグさせてくれてもいいじゃん。ていうか、なんかセベクちゃんすごい必死だね。もしかして.....
オレとレイラちゃんが仲良くしてるの見て、ヤキモチ焼いちゃった?』
セベク『!!そ、そんなことがあるわけないだろう!!!』
『ぅ"ぅぅっ..!』
セベク『!す、すまん』
ニヤリとからかうように細まった瞳に思わず声を荒らげてしまい、すぐにハッとなり謝る。しかし少し怒ったような表情で頬を膨らませると、レイラは無言でユウの元へと行ってしまった
セベク『ぁ....』
ケイト『あっちゃ〜。レイラちゃんにデカい声はタブーだよ、セベクちゃん』
セベク『わ、分かっている!!』