第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*
グリム『まったくよー、オメーが呑気にグースカ寝てる間、オレ様とユウとレイラは本当に大変だったんだゾ』
デュース『お前たちにも世話かけたな..でも!こっからは僕も手伝うぞ』
オルト『本当?やったね、グリムさん、ユウさん、レイラさん!』
『ん、一緒にいてくれるの嬉しい』
ユウ『そりゃあ、せっかく目醒めさせてあげたんだから、寧ろキッチリ働いてくれないと困るよ。
とにかく..これからよろしく、デュース』
デュース『ああ!』
口ではそう言いながらも、関係性の深いマブが仲間になってくれたことに嬉しさを感じて手を差し出す。デュースはその手をしっかりと握り、固い握手と笑顔を交わし合った
そんな二人の様子を微笑ましそうに眺めながら、オルトはマレウス戦への招待状である電子手紙を手渡した
デュース『これがドラコニア先輩に叩きつける果し状代わりってわけだな、オルト。ダチが命がけの大勝負に挑もうっていうんだ..僕もこの戦い、全ツッパで挑むぜ!
闇の言葉にふらついたりして、情けないところも見せちまったし..こっから挽回していくぞ』
『んふふ。デュースのそういうところ、やっぱり好き』
セベク『(イラッ..)ふん!それよりも貴様が情けなく思うべきは、図書館の床に散らばった白紙の本たちだ。生まれてからこれまで、ただの1冊も最後まで読み切っていないではないか』
デュース『うっ。そ..それは。返す言葉もない』
オルト『あれ?ちょっと待って。デュースさんの足元に落ちてる1冊..他の本に比べて、明らかに構成霊素の情報量が多いよ』
オルトの言葉に足元を見下ろすと、他の物よりも少し薄い本が1冊転がっていた。拾い上げ表紙を見てみると、デュースはキラリと瞳を輝やかせた
デュース『この本は..トランプ兵物語じゃないか』