第103章 *抗争ファクション(デュースの夢)*
大食堂
制服に着替えた一同は先に走って行ったグリムを追いかけ大食堂へと辿り着いた。広い空間には昼時ともあって大勢の生徒でひしめいていた
グリムを探しながら夢の主がいないかと辺りを見回しながら奥へと進んでいくと、ランチのサービングラインには長い行列の先頭に小さな蒼い炎が揺らめいていた
オルト『あ、グリムさん見つけたよ。ランチの列に並んでるみたい』
セベク『しかも先頭に..なんという食い意地だ。おい、グリ..』
スカラ寮生『おい、てめぇ!誰の許しを得て列の先頭に並んでやがる』
スカラ寮生『大食堂は俺たちスカラビアのシマだ。他寮生は後ろに行け!』
こちらが近づくよりも先にグリムの背に大きな影が差す。振り向くとスカラビア寮の腕章をつけた生徒が睨みを効かせながら見下ろしていた
グリム『はぁ?なんでオレ様が後ろに並ばねぇといけねーんだ。大食堂の列は、早く来た者順なんだゾ!』
スカラ寮生『聞こえなかったか?ここはスカラビアが仕切ってるシマだっつってんだよ』
スカラ寮生『序列はきっちり守ってもらおうか』
グリム『いやなんだゾ!シマとかジョレツとかわけわかんねぇ。誰かなんと言おうが、最初にハンバーグランチをいただくのはオレ様だ〜〜っ!』
『ぁぅ..グリム、怖い人に怒られてる』
ユウ『なんか、ぼんやりとあいつらがモヒカン肩パッドの世紀末に見えるのは気のせいか..?北◯の拳?マッ◯マックス?』
レオナ『..はぁ。あの毛玉、早速トラブルを起こしていやがる』
シルバー『夢の主を見つける前に揉め事は避けたい。止めに入るぞ!』
?『何やってんだ、てめぇら!』