第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
ジャック『ゆ、夢ん中のレオナ先輩が..本当に、ひっでぇ有り様だったから..ラ、ラギー先輩もだけど。
あんたらがひでぇ奴らなことには変わりねぇけど、いつもの方がずっとマシだ。本当に良かった..目を醒ましてくれて。ううっ..!』
レオナ『ふん。そりゃ光栄なこって』
口調こそいつもの様子だったが、自分たちのために奮闘し、目醒めさせてくれた後輩が涙を流す姿に、少し呆れつつもどこか愛おしさを覚え、労いと感謝を込めてそれぞれポンポンと頭と背中を軽く叩いてやった
『(良かったね、ジャック)』
レオナ『..さて、この胸糞悪い状況はどういうことだ?』
オルト『その説明は僕からさせてもらえる?』
オルトの見せた解説動画を見終わると、レオナは眉間に深いシワを寄せた。ただでさえ普段から出会えば、煽りと煽りによる喧嘩が始まる犬猿の仲だというのに、そんな相手が今回の騒動を引き起こしたとあって、その苛立ちはいつも以上に膨れ上がっていた
レオナ『なるほどな。これは全てマレウスの仕業ってことか。許せねぇな、あのトカゲ野郎..あいつは得体が知れなくて、いつかとんでもねぇことをしでかす。俺はずっとそう思ってたぜ。これはきっちり礼をしねぇとなぁ?』
オルト『それじゃあ、レオナ・キングスカラーさん。僕たちの仲間になってくれるんだね!』
レオナ『は?どうして俺が。散々悪夢を見せられたせいで、俺はもうクタクタだ。一歩も動きたくねぇ。俺はここでレイラと寝て待ってるから、マレウスをボコす準備が整ったら呼べ』
じゃあな、と言い終わらないうちに、呆然とするジャックたちを他所にその場で腰を下ろすと、そのまま横になりレイラへクイクイと手を動かした
レオナ『..なにしてる。早く来い』
『ごめんだけど行けない』
レオナ『あ?』
イデア『その結論、レオナ・キングスカラーすぎる!却下却下!
せっかく苦労して目醒めさせたんだから、キリキリ働いてもらいませんと』