第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
崩壊に巻き込まれないよう、夢の回廊へと逃げるためレイラたちはすぐにシルバーの元へと集まっていく。残るは少し離れたところにいたラギー・ジャック・レオナの3人だけとなった
『レオさん、ラギさん、ジャック!このままここにいたらすごく危ないの!シルバーさんならここから逃げられるから、3人も早くこっち来て!』
ジャック『分かった!話は後です。行きましょう、レオナ先輩!
ラギー『ーーうわぁっ!?』
『『!?』』
駆け出そうとしたその時、背後で聞こえたラギーの叫び声に振り向くと、崩壊した床に広がった闇に体を半分ほど呑まれていた
レオナ『何やってんだてめぇ。普段の身軽さはどうした!?』
ラギー『足元の床が急に抜けて..うわ、わわっ!体が沈むっ!』
藻掻きながら闇の縁に手をかけなんとか這い出そうとするが、底なし沼の奥から何者かによって呑み込まれた下半身を強く引き込まれていく
その姿に急いでレオナはすぐに走り戻ると、沈んでいくラギーの首根っこと片腕を掴んで引き留めた
ジャック『ラギー先輩、レオナ先輩!うわっ!』
二人の助け出そうと足を踏み出すも、行く先の地面が崩壊し、慌ててジャックは立ち止まる
オルト『ジャックさん、早くこっちへ!』
ジャック『でも、先輩たちが!』
レオナ『いいから行け!てめぇの面倒まで見きれねぇ!』
人数が増えれば助かる可能性はある。しかし、もしジャックも巻き込まれれば、さすがのレオナでも二人同時に引き上げられない。リスクを考え、レオナは追い返すように吠え立てた
ラギー『レオナさん、ぜってー手を離さないでくださいよ!こんなとこでオシマイになっちまうのはごめんっす!』
レオナ『うるせぇ、ちょっと口を閉じてろ!ぐっ!この重さ、ラギーの体重だけじゃねぇ。強く引っ張りこむ力が..っ!』
上がるどころかラギーの体はどんどん沈んでいき、掴んでいるレオナもなんとか踏み止まろうとするが、このままでは二人とも落ちて行ってしまうのが目に見えていた
レオナ『ああ、くそ。
もう諦めるしかねぇか...』