第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
蠢く闇の中、ハイエナたちに囲まれるレオナは、絡みつく闇に引きずり込まれるように、その体はどんどん沈んでいた
『レオさんが闇に入っちゃってる!』
ユウ『早く止めないと!』
レオナ『そう、だな..また計画を立て..準備、を...』
『『レオナ先輩!/レオナさーーーん!!』』
深い眠りに誘われ、レオナはその目をゆっくりと閉じ完全に闇の中へと落ちていった。二人の声が虚しく響く中、その声を聞きつけたシルバーたちが戦線を離れこちらへと駆けつけた
『シルバーさん、セベク、アズさん!良かった、みんな無事だったんだ..』
シルバー『ああ。それより、一体何があった?
!この闇の塊は..』
オルト『レオナさんが闇に取り込まれちゃったんだ!』
アズール『なんですって!?』
シルバー『くっ..一歩遅かったか!』
?『『『うぇへへ..ひゃひゃひゃひゃ!』』』
セベク『倒しても倒しても近衛兵たちが湧いてくる。このままでは僕らも身が持たないぞ!』
オルト『レオナさんを追いかけて深い階層に潜れば、一時的にだけど闇の追撃を逃れることができる。
行こう!』
増え続けるハイエナたちに、流石にこのままでは消耗してしまうだけでなく、レオナの救出も遅れてしまうと判断し、一同はレオナの消えていった闇の縁へと足をかけた
ジャック『このコールタールみてぇなドロドロの中に飛び込むのか?』
ラギー『ここでハイエナの餌になりたくないっしょ!行くっすよ!』
『.....(ここ、や..行きたくない)』
シルバー『よし、俺たちも行くぞ。レイラ、手を、』
『ーーっ、やっ!!』
『『『!!!』』』
シルバー『レイラ?』
ユウ『どうしたの?ここに入るの、怖い?』
突然、激しい拒否を見せたレイラに全員の視線が集まる。今まで何度も経験してきた、闇の中へ入るたびに体を蝕まれ苦しめられる恐怖を思い出し、無意識に後ずさった。しかし、どこか探るような様子で心配そうに見つめてくるユウたちに、事を気づかれるわけにはいかず、慌てて首を横に振った