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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*













ハイエナたちはその数に物を言わせ襲いかかってきた。しかし、レイラたちもこれまでの戦いの経験とコンビネーションで応戦し、次々とハイエナたちを打ち破っていく


キファジ『むん!


ふぅ..あらかた片付きましたか』


ジャック『こ、このじいさんめちゃくちゃ強ぇ..!』


キファジ『年の功、というやつですかな..むっ?』


何かがおかしい。そう感じたキファジが顔をしかめると、同時にレイラもあることに気がつき周りを見渡した




『!みんな、レオさんがいないよ。いつの間に..』




ラギー『野郎、オレらが近衛兵と戦ってる間に逃げやがった!』


すると、すぐにジャックはユニーク魔法で狼の姿へと変身し、床や空気に漂うレオナの匂いを嗅いで回る。すると、見知った匂いが開け放たれた扉から漂い、それはまだ奥までずっと続いていた


ジャック『匂いは玉座の間の外に続いてるみてぇだ。ラギー先輩、追いましょう!』


キファジ『私は城門の混乱を鎮めに参ります。皆様、どうぞご無事で。



…それから、そこの黒兎のお嬢様』




『ぇ..私?』


キファジ『先程はすぐに助けに入れず、誠に申し訳ありませんでした』


『!ううん、鳥さんは悪くないよ。レオさんを怒らせた私が悪いの。それに..ごめんなさいするのは私の方。鳥さんを危ない目に遭わせちゃった』


キファジ『..貴女様はとても優しい方だ。私の心配をしてくれるだけでなく、自分を傷つけた相手を決して責めようとしない。

先程の言葉からも、貴女様が陛下をどれだけ想っているかがよく分かる。本当のあの方を取り戻すため、牙を向かれようと立ち向かっていった、あの勇ましさと奮闘する姿。大変、この老骨に染み渡りました。
ここに、最大限の敬意と感謝を貴女様に捧げます』



『....ん。私からも言わせて。

ありがとう、鳥さん。レオさんの側にいてくれて』


キファジ『.."殿下"のご友人が貴女がたで良かった』


そう言って一度だけ深く頭を下げると、未だに争いを続ける国民と近衛兵たちを諫めるため早足で広間を後にした


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