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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*





イデアの調べによると、持ち主と離れすぎると深淵に呑み込まれるあの現象は、夢の主の意識から外れている部分が具現化されないことによるものであることが原因


しかし、このレオナの夢は彼の周りだけでなく、夕焼けの草原全土という超広範囲にまで意識が届いていた。国の経済やインフラにまで影響がしっかり出ていることが何よりの証拠だった




『きっと、最初は楽しかったんだよね。自分のやりたいことがたくさんできて』


イデア『そう。でも..大風呂敷を広げた結果、生まれたのは膨大な作業。枯渇する資源、食料、そして湧き続けるトラブル。そうなってくると、何か手をつけていいんだか分からなくなり、モチベが下がり続け..これもう完成するの無理じゃね?ってなって全部放置..みたいな?』


ラギー『うわ〜..すっげぇレオナさんぽいっす..』


ジャック『マジフト大会の時も、同じようなパターンだったよな..』


アズール『失敗することは薄々気づいてた。それなのに彼は遂行することを選んだ..ということですね。なんというか、非常に面倒臭..いえ、複雑な人だな』


シルバー『ああ。それゆえか、レオナ先輩の夢の作り込みは非常に複雑かつ精巧だ。少々ショックを与えたくらいでは目醒めさせるのは難しいだろ
う』


グリム『そーだな。セベクみてーにポカッとやられただけじゃ、レオナは目を醒ましそうにねぇんだゾ』


セベク『いちいち僕と比較するな!では、どうやってレオナ先輩を目醒めさせる?』




アズール『...コントローラーを取り上げるしかないのでは?』


ジャック『コントローラー?』


アズール『彼が巨大なサンドボックスゲームをプレイしていられるのは、国の全てをコントロールできる"国王"という立場だからです。

ですから、どうにかして国王の権限(コントローラー)を取り上げてしまえば、彼は嫌でもサンドボックスゲームを止めざるを得なくなる』



オルト『確かに!それが出来れば、強制的に現実に引き戻すことができるかもしれない』


ラギー『なら..』





『『王様を玉座から引きずり下ろすしかない!』』





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