第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
『ユウ』
ユウ『ん?どうしたの?』
『その..私もちょっと前に..こっそり、お菓子食べちゃった....ごめんね』
ユウ『....いいよ。お腹空いてたんでしょ?今度からは僕を起こしてね。何か夜食作ってあげる』
『ん、ありがと』
グリム『おい!オレ様と対応が全然ちげぇんだゾ!!』
ユウ『レイラとグリムじゃ、回数も態度も天と地ほど違うからね』
グリム『そういうオメーだって、夜中にスナック食ってただろ!オレ様知ってんだゾ!』
ユウ『......罪の味だよね』
セベク『なんと意地汚い奴らだ。僕はそんなことはしないぞ!』
シルバー『夜中にキッチンに忍び込み、朝食用のバゲットを2本も平らげて母君に叱られたのを忘れたのか、セベク?』
セベク『ばっ..それはまだ子供の頃の話だろう!』
ラギー『夜中のドカ食いなんか、体に良いわきゃない。んなこた誰だって頭じゃ理解してんすよ。それでも誘惑に抗えないことってあるじゃないっすか』
アズール『分かります。売上データの入力作業が終わった後に食べる深夜の唐揚げほど美味しいものはない..ごほん!!
つまり、レオナさんは環境破壊や国民からの反発は織り込み済みで..我慢せず自分の好きに振る舞う快楽と背徳感に浸っている。ラギーさんたちはそう言いたいんですね』
ラギー『断言はできないっすけど、"悪いこと"すんのが好きな王子様なのは間違いないっす』
『悪い顔してるレオさんは好きだけど..』
イデア『それがレオナ氏の場合は摘み食いじゃなく、一国の改革ってところが厄介っすな..』
セベク『しかも奴は好き勝手開発を進めた後、上手くいかなくなったからと投げ出している。王として最悪の所業ではないか!家族を亡き者にしてまで、王になりたかったのだろう。なのに、何故責務を放棄する!?』
イデア『せ、正確な理由は分からないけど、原因はいくつか思い当たる。えと、せ、拙者レオナ氏の夢に入った時に、違和感を覚えて調べ物をし始めたでしょ..あれ、レオナ氏のイマジネーションが構成してる夢の範囲を調べてたんすわ』