第101章 *奮起シーフ(ラギーの夢)*
グリム『ふなぁ〜。オレ様、眠気が限界なんだゾ...おやす、ぐぅ〜...』
校舎の端っこの木陰に大きな敷物を召喚すると、我先にと寝転んだグリムは、そのまま大の字で寝息を立て始めた
セベク『おい!まったく、相変わらず自分勝手なやつだ』
シルバー『ここまでの旅で、グリムも含め全員疲れが溜まっている。俺たちも少し体を休めよう』
『んむぅ..むぅ。んん〜..』
アズール『レイラさんも眠たくてグズり始めてしまいましたし、僕も夢渡りの影響で万全とは言えないので、少し休ませていただきます。
さあ、レイラさん。どうぞこちらへ』
既に半分寝かけてフラついてるレイラの手を引き、敷物の上に優しく横になるように促してやると、アズールの手を取ったまま寝転びすぐに目を閉じた
『んん..おや、すみぃ..』
アズール『おやすみなさい。良い夢を..なんて、夢の世界で言うのも変ですね。よく休んでください』
『ん...じゃっく..て、かして』
ジャック『え?..は?何でだよ』
『あずさんと、じゃっくに..さわって、たい..』
ジャック『っ..』
『ちょっとで、いいからぁ』
ふにゃふにゃとした甘えた声で片手を差し出され、ジャックは"うぐ.."と躊躇いを声と共に漏らすも、見つめてくる瞳に根負けしため息1つついて隣に座り小さな手を握った
ジャック『寝たら離すからな』
『ん...いぃよ..』
ユウ『おやすみ、レイラ。起きたらギュってしてあげるね』
『ん..』
シルバー『よく休むといい。お前の眠りは俺たちが必ず守ってみせる』
セベク『寝すぎてこの後、無様な姿を晒すようは真似はするなよ』
オルト『おやすみなさい、レイラさん』
イデア『ぁ、えと..おやすみ..』
全員からの言葉を受け、安心感に満たされたレイラはその口元に笑みを浮かべ、静かに意識を手放していった