第16章 *百獣コンフリクト*
『ぃゃっ...!離、して...っ!』
サバナ寮生A『おら来いよ!レオナ寮長。この女、寮長のお気に入りっすよね?』
強く腕を掴まれ、半ば引き摺られるようにレオナの前へと歩かせられる。顔も知らない人に触れられ更に引き摺られるという恐怖を増幅させる相手の行動に、レイラは最早半泣き状態にまで陥っていた
レオナ『....』
サバナ寮生A『りょ、寮長...?』
だが、お気に入りだと知らされていたはずのレイラを献上されたにも関わらず、レオナは表情1つ変えずにジッと見つめるだけだった
寮生が恐る恐る尋ねると暫くの間の後、その手はゆっくりとレイラへと伸ばされる
レオナ『あぁ...よくやった。ほら来い...』
レイラの腰に手を回し優しく引き寄せると、溢れんばかりに目元に溜まった涙をそっと拭う
『ぅっ..ぁ..レオ、さん...』
レオナ『何でこうも毎度泣かれんだ...』
サバナ寮生B『レオナさん、ラギーさん、こいつらやっちゃいましょうよ!』
レオナ『ワンワン騒ぐんじゃねぇよ馬鹿ども。暴力沙汰なんか起こして、マジフト大会出場停止にでもなったらどうする気だ?』
胸に顔を埋めて怯えるレイラを片手で抱き締めながら呆れ混じりに寮生を横目で睨んだ
サバナ寮生C『縄張りを荒らしたやつを見逃すんですかぁ?食い出がありそうな獲物なのに~』
レオナ『誰も見逃すとは言ってねぇ。ここは"穏便"にマジカルシフトで可愛がってやろうぜ。試合中ならどれだけ魔法を使っても、校則違反にはならねぇからな』
ラギー『シシシッ!レオナさんってば意地悪っすねぇ。こんな弱そうなやつら、ワンゲームと持たないっすよ』
グリム『ムムムっ!そこまで言われちゃ引き下がれねぇんだゾ!』
デュース『断れる雰囲気でもない...どころじゃなくて、受けるしかないだろ』
エース『そーね。レイラを返してもらわねぇといけないし?ケイト先輩!ついでに選手選びの件、忘れないでよね』
ケイト『えぇ~マジでぇ?ったく、しょうがないな~。ユウちゃんは安全なところで見てて。相手チームの動きをよく見て、オレたちに教えてね』
ユウ『分かりました』