第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*
そんなやり取りをしている中、レイラはここで離脱する3人と別れの挨拶をしていた
『ジェイさん、またね』
ジェイド『ええ、必ずまたお会いしましょう。
..レイラさん。何度も言いますが、くれぐれも無理はしないでくださいね。貴女はすぐ自分を後回しにして相手を優先するところがあります。それを悪いとは言いませんが、たまには自分を優先することをお忘れなく』
『ん、考えとく』
ジェイド『..次会う時までにもし無理をしていたら..ふふ、どうなるか分かっていますね。ユウさんに聞けばすぐに分かってしまいますから、隠しても無駄ですよ』
『ぁぅ..はい』
ジェイド『ふふふ、困った顔も可愛らしいですね。
この先も、十分にお気をつけて』
フロイド『ゴマちゃん。なるだけ早くパーティーってやつを揃えてオレのこと呼んでよね。オレの夢って退屈だから、あんまり遅いと飽きてやる気なくしちゃいそう』
『頑張って早く見つけるね。だから、その時まで良い子で待っててくれる?』
フロイド『ん〜、約束はできねぇけど..もし良い子で待ってたら、ご褒美くれる?』
『いいよ。何してほしいか考えておいてね』
フロイド『あはっ♪ちょーっとやる気出てきた。何してもらおうかなぁ?』
ジャミル『はぁ..お前のことだ。どうせ誰かのためにとかでこれからも勝手に怪我とかするんだろう。まったく、自分の夢に戻っても不安で仕方ないな』
『むぅ..そんなに怪我とかしてないもん』
ジャミル『怪我でなくとも、お前は精神的不安要素が強すぎるんだ。頼むから、次会うときまでに少しでも俺の不安要素を減らしておいてくれ。
お前が心配なんだ。次会った時に好きなやつがボロボロの傷だらけだったら、お前も嫌だろう?』
『ん、すごくやだ』
ジャミル『なら、俺のことを思って自重してくれ。暫くはアズールが一緒なんだ。思う存分使い走りにしてやるといい』
『んふふ、ワルイ顔してる..ありがと、心配してくれて』
各々と話し合うと、最後に順番に抱き合いそれぞれキスをして離れると、後ろ髪を引かれる思いでレイラはシルバーの元へと戻って行った