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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*





闇とはいえ、自分の姿をした相手を間髪入れずに処刑してしまうジェイドの判断力と躊躇のなさに、グリムたちはゾワッと寒気が走った


グリム『じ、自分に対して容赦がなさすぎるんだゾッと..』


ジェイド『僕のユニーク魔法は相手の精神状況によっても効き目が変わってきますから、なるだけ追い詰めて、思考能力を奪ってから使わないといけません。決して、いじめるのが楽しいというわけではないんですよ。ふふふ..』


ユウ『(どの口が言うの?どの口が)』


『(言ってることとお顔が合ってない。でも楽しそう...可愛い)』


ジェイド『契約書の在り処が無事に聞き出せてよかった。さあ皆さん、大詰めですよ』








オクタヴィネル寮・アズールの部屋



闇ジェイドを倒した後、同じく闇フロイドを倒したジャミルたちと合流し、一同はオクタヴィネルに戻る


双子の案内でアズールの部屋に向かうと、部屋の主がいないことを確認してそっと部屋へと侵入した


シルバー『夢の中とはいえ、主人がいないのに勝手に部屋に入るのは悪い気がするな..』


セベク『そんなことを気にしている場合か。これも全てはマレウス様とリリア様のため!』


ジャミル『どうだ?契約書はあったか?』


ジェイド『..ありました。これですね』


一番腕の長いジェイドがベッドの下に腕を突っ込むと、通常の倍はありそうなアタッシュケースを引きずり出した


グリム『うわぁ、でっけえ銀色の箱』


フロイド『金庫にあった500枚以上の契約書。全部持ち出したら、そりゃケースもでかくなるよね』


ジェイド『さて、契約書は手に入れられましたが..このアタッシュ、頑丈な鍵がついています』


フロイド『そりゃそうか。その鍵、ぶっ壊せねえの?』


その問いにアタッシュケースをコンコン叩きながら、周りを触って確かめながらジェイドは首を横に振った


ジェイド『物理的な頑丈さに加えて、このアタッシュ自体を強化しつつ封印する魔法がかかっているようだ』


フロイド『げー、アズールって、味方だったら頼りになると思うこと多いけど、敵になるとマジでめんどくせぇ〜』


ジェイド『イデアさん。先ほどのようにサクっと解除できませんか?』


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