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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*





アズール『では..』






ガシャァァンッ!!!




音と共にパーティーの料理が宙を舞い、皿やグラスが激しく割れ散らかる。突然フロイドが尾ひれを勢いよく翻し、目の前の料理が並んだテーブルを盛大にひっくり返したのだ


突然の奇行に、人魚たちやアズールは勿論、シルバーたちも驚きで固まってしまった


アズール『なっ!?お前、何をするんだ!尾ひれで料理を投げ倒すなんて!』


フロイド『コーラル・ラッシュしようって言ったのそっちじゃぁん。オレ、オフェンスね〜!あっちの窓がゴール!』


すると、今度は近くにあった大きな花瓶を手に取ると魔力で浮かせて泳ぎだした


アズール『おい、やめろ!ママの店をめちゃくちゃにするつもりか!?』


ジェイド『ジェイド、パース!』


ジェイド『おやおや、貴重なアンティークの花瓶がボール代わりですか。悪くありませんねぇ!はっ!』




ガシャァァンッ!!




フロイドから受け取った花瓶に魔力を込めると、ゴールに見立てた窓へと思いっきり投げ込んだ


窓ガラスは粉々に砕け破片がハラハラと落ちていく


アズール『うわああああ!!』





グリム『うげっ!ウツボ兄弟が暴れ始めたんだゾ!』


ユウ『いいぞ〜!やれやれ〜!!』


ジャミル『喜んでる場合か。防衛魔法でシールドを作るから、ユウたちは俺の後ろへ。あれに巻き込まれたら痛い目を見るぞ』


ユウ『あ、ちょ、ちょっと待ってください!その前にレイラを助けに行かないと!』


シルバー『俺が行く。お前はジャミルのシールドの中で待っていてくれ。お前では今あの中を通っていくのは危険だ』


ユウ『あ"〜〜〜〜..分かりました。お願いします』


行きたい気持ちをなんとか抑えて託すと、シルバーは防御魔法のシールドで身を守りながら、一人残されたレイラの元へと急ぐ



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