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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*





怒りと悲しみでぐちゃぐちゃになった感情のままに悲痛な声で嘆く。自分が愛した彼が、大勢で少数をからかっていびるような、卑怯なことをして笑っているのがどうしても許せなかった


レイラが知るアズールは、いつも紳士的で気遣いができて一見完璧に見えるが、その実は甘えたがりで嫉妬深い。優しく温かく、可愛いく愛しい人魚


目の前にいるのは紛れもなく本物のアズールだが、今の彼からはその欠片は微塵も感じられない




アズール『どうぞご勝手に。僕も陸の人間なんて好きではありませんからね。特に、貴女みたいな自分の理想を押し付けるような人には』


『っ...』


?『こいつ、アズールに興味が湧いてきたとか言われたから勘違いしたんじゃないのか?』


アズール『あんなの嘘に決まっているでしょう?さっき初めて会ったばかりの、それも陸の人間なんかにこの僕が惹かれるとでも?

本当に、馬鹿で哀れですね』


『『『わはははははっ!!!』』』





ユウ『あいつら全員処す。ちょっと、セベク邪魔っ!!』


セベク『ぐえっ!い、いきなり押すな!それに今僕たちは同じエアドームの中にいるんだ。勝手に動けば今度こそ割れるかもしれないんだぞ!大人しくしていろ!』


ユウ『はあ?あの子があんなに言われてムカつかないの!?』


セベク『そういうわけでは..って言った側から出ていこうとするな!』






アズール『あぁ、おかしかった。まったく、勘違いも甚だしいですね』


?『なんかその子泣きそうになってないか?慰めてやれよ、アズール』


アズール『ふっ、いいでしょう。特別に僕があと少しだけ茶番に付き合ってあげましょうか』


?『ヒュー♪アズール、やっさし〜!』


アズール『ほら、顔を上げてこっちを見なさい。可愛がってあげますから』


すっかり俯いてしまったレイラへと手が伸びる。そんな彼の手は一つの乾いた音と共に払い除けられた





パンッ..!





『っ...触んないで。カッコ悪い貴方に触られたくない。目立ちたいだけの勘違いタコさん』



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