第99章 *追跡マーメイド(アズールの夢)*
?『そんなわけないだろ!ひぃ〜、おかしい!』
『『なにっ!?』』
ジャミル『やっぱりそうか!アズールめ、よくも騙したな。こんなものすぐに外して..いででで!!』
シルバー『くっ!このイソギンチャク、頭にしっかりくっついている!』
引き抜こうとひっぱるが鈍い痛みが頭に響きイソギンチャクは外れない。そんな苦しんでいる姿さえも、人魚たちは腹を抱えて笑い続ける
?『アズール、よく真顔であんな嘘つけるな。マジでサイコー!』
アズール『あははは!でも、間抜けな陸の人間どもにはぴったりのアクセサリーには違いないでしょう?あー、おかしい!最高の余興でしたね。
さあさあ、ここから先は僕たち人魚だけのパーティータイムだ。間抜けな前座はさっさと帰った、帰った!』
グリム『ふなっ!?まだ飯を1口も食べてねぇのに〜!』
ユウ『はぁ~〜〜???そっちから呼んどいて笑いものにして..こんなパーティー、こっちから願い下げだわ!』
イデア『はぁ..やはり社交的強者どもとは一生分かり合える気がしない。騙す騙されるよりも、これで爆笑できるセンスに開いた口が塞がりませんわ..』
嘘をついて散々笑いものにした挙げ句に会場を追い出そうとするアズールに怒りの矛先を向けるが、本人はさして気にもとめずにこちらを見下すだけだった
『...どい』
アズール『なんです?』
『騙して、みんなをバカにして笑った..こんなの、ひどい』
アズール『.....』
『『『....ぷっ、くく..っ
あははははは!!!』』』
?『ひどい、だってさ!あはは、全然怖くねぇよ!』
?『イソギンチャク揺らしながら頑張って睨んでるよ!』
アズール『くくくっ..ふふ、あはは!ほんとに無様で愚かですね。そんな間抜けな姿でいくら怒って睨んでも..間抜けは間抜け、ですよ』
『....アズさんは、私の知ってるアズさんはこんなことしない。みんなを騙して笑ってたことはあったけど、こんなたくさんの人で囲っていじめるなんてことは絶対しない!
今のアズさんは、私の好きなアズさんじゃないっ!』