第97章 *接触アパシー(フロイドの夢)*
『『フロイド!?』』
『フロさんだ..』
フロイド『ん〜..オレのこと知ってんのぉ?なんかぁ..陸の人間ってみーんな同じように見えて..』
ジャミル『俺はジャミル・バイパーだ。同じ2年で、バスケットボール部所属だっただろう』
フロイド『あぁ〜..なんか、そういえばそんなやつも学校にいたかも。まぁ、どうでもいいや。もう陸に興味ねーしぃ..』
イデア『フ、フロイド氏ってこんなキャラだったっけ..?』
オルト『どうだろう?かなりの気分屋だという情報はあるから、今は気分がローなだけかもしれないよ』
『でも、いつもはもうちょっと声もお顔も明るかったよ。あんな元気のないフロさん、初めて見た』
ユウ『まあでも、ナイトレイブンカレッジの記憶はあるみたいだし、それがまだ救いかもね』
シルバー『フロイド。アズールやジェイドはどうした?いつも一緒だろう』
フロイド『えぇ〜..別にいつも一緒じゃねーけど。アズールはぁ、なんか仕事が上手くいって..モストロ・ラウンジの店舗増やすとか言ってたかも。まだ陸にいるんじゃね?ジェイドは..多分アズールと一緒なんじゃねーかな。知らねーけど』
ジャミル『お前は1人で海に戻ってきたのか?』
フロイド『ん〜..だって、つまんねーから』
ジャミル『つまらない?君はモストロ・ラウンジの幹部の1人だったよな?事業が成功したなら、君も喜ばしいんじゃないのか?』
フロイド『だって、何やっても上手くいくんだぜ..はぁ..オレさぁ、陸には海にいないような面白いやつがいっぱいいるんだと思ってたわけ。でも、みーんな弱くて噛みごたえのない雑魚ばっか。
どいつもこいつもアズールにあっさり騙されちゃってさぁ..イソギンチャクも、もういらねーよってくらい手に入ったし。あっという間に2号店、3号店も開店して..ふぅ〜』
セベク『アズールにあっさり騙されて、という不穏な発言が気になるが..順風満帆ではないか。何が不満なのだ?』
フロイド『何っていうか、全部がつまんなくって..もうどうでもいいや〜ってなっちゃってぇ〜』