• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第96章 *盛況アライブ(ジャミルの夢)*





シルバー『では..頼む』


『んふふ..』


妙に緊張して体を強張らせるシルバーに小さく笑うと、レイラの手はゆっくりと美しい銀髪へと伸びる




もう少しで触れるーーーその時












ビービービービー!!!









『『『!!!』』』


穏やかな空気を割くように突然鳴り響く警告音。それは緊急事態を知らせる、イデアからオルトへの通信アラートだった


オルト『どうしたの、兄さん!?』


イデア『オルト、こっちで緊急事態発生!カリム氏がいつものノリでツケの買い物をしようとしたら、どうも話が違うらしくて食い逃げ客として騒がれてる!今爆速でこの世界の紙幣をプログラムで発行するから、それ持ってこっちまで今すぐ来て!』


オルト『分かったよ!もう〜、みんなすぐ騒ぎを起こしちゃうんだから困っちゃうよ』


イデア『右に同じくですわ。騒ぎを起こせばゲームマスターが飛んでくるってあれほど伝えてんのに.....よし、プログラムが出来た。今送った!』


オルト『了解』


空中に電子画面を開きその中のあるファイルを開けると、オルトの手からホログラム状の紙幣が生み出され、すぐに本物と見間違える質感へと変わる


シルバー『オルト。俺がカリム達のところへ持って行こう。場所を教えてくれないか?』


オルト『分かったよ。えっと...うん、ここからそう遠くない。真っ直ぐこの通りを進んであの赤いテントのお店を左に曲がったところだよ』


シルバー『分かった。では二人を頼んだぞ!』


オルトから紙幣を受け取ると、不安そうに見上げるレイラの頭を一撫でし、颯爽と街の奥へと走って行った




『大丈夫、かな..』


オルト『シルバーさんの脚力なら間に合うと思うけど、兄さんのあの慌てようを見ると相当切羽詰まってた。少し心配だね』


ヴィル『....ん、なに?』


先程までのバタバタに目が覚め、ヴィルは少し掠れた声でゆっくりと体を起こした


/ 1858ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp