第12章 *終曲ハーツラビュル*
グリム『んがぁぁぁぁぁ...』
『相変わらずグリムってすぐ爆睡』
ユウ『入学してから毎日魔法使う事件多いから...疲れちゃうんだね。レイラも今日はいっぱい魔法使ったでしょ?大丈夫?』
『ちょっと眠い...』
ユウ『怪我だってしたし...今日はもうおやすみ』
『ん~...ね、ユウ』
ユウ『なぁに?』
『寝る前に1つだけ...ホントはね、不安だった。みんなのこと信じてるって言ったけど、受け入れてもらえなかったらどうしようって思ってた...』
か細く震えた声が華奢な彼女の体をより小さく見せていた
『でもみんなは受け入れてくれた...こんな私でも。だから、私頑張る...この力も、謎の声も...自在に扱ってみせる』
ユウ『レイラならきっとできる。僕も微力だけど力を貸すよ』
『ありがとユウ...大好き』
首輪がなくなったことで、遠慮なくユウに抱きつける喜びを噛み締めるように胸に頬を寄せた
ユウ『なにこの可愛い生き物』
『ん?』
ユウ『何でもない...さぁ、もうおやすみ』
『えっと...ユウ...寝る前のキス』
ユウ『そうだったね...こっち向いて』
そっと顔を上げさせると、いつもの愛らしい顔がほんのりと赤みを帯びていた
ユウ『レイラ?』
『今日のキス...いつもより気持ちいい...のじゃ、ダメかな?』
ユウ『き、気持ちいいのって...///(あれ、だよね...?)良いの...?』
『今日は...ユウにいっぱい心配かけちゃったから、そのお詫び...それと、またしたい///って思ったから』
恥ずかしそうに段々と小声になるが、ユウには全部聞こえていた。鈍器で殴られたような衝撃と愛らしさに、ユウはこのまま理性を手放して襲ってしまおうかと思った
ユウ『分かったよ...しよっか。でも条件1つ』
『ん?』
ユウ『少しだけレイラに触れさせて...』
『ぇ...それ..あの時みたいに、耳とか体、触るの...?』
ユウ『うん...ん?ちょっと待って...誰かに体触られたの?』
『ぁ...』
ユウ『レイラ?教えてくれるよね?』
『はい...』