第10章 *決起ルーキーズ!*
『みんな...ごめん。心配してくれて、ありがと』
エース『心配するに決まってるだろ』
デュース『俺達がお前を心配しないわけない。大切な...仲間だから』
グリム『オマエがいないと誰がオレ様の毛を整えるんだゾ!?』
ユウ『レイラ、リドル先輩の言ったことは気にしちゃダメだよ』
『でも私...ユウ達に、迷惑かけてばかり...今だって』
エース『あのさぁ...』
エースが軽い溜め息をつきレイラをユウから引ったくるように自分に引き寄せると、その頬に両手を添えユウ達の前にも関わらずキスをした
『『『はっ!?!?!?』』』
『ん...エース?』
エース『俺達はお前のなんなんだよ』
『...みんなは...大事な人...好き...一緒にいてほしい』
エース『俺達だってそうだよ。みんなお前が好きで一緒にいる。迷惑だとかそんなのを気にして離れてくな...つかダチなら寧ろ迷惑かけまくって一緒にやってくもんだろ』
『ダチ...』
ユウ『友達の事ね。僕達はどれだけレイラに迷惑をかけられても構わないよ』
デュース『俺達がレイラと同じ立場だったらお前は嫌うのか?』
『ううん。嫌わない...好き、のまま』
エース『だったら俺達と一緒だ。これからも側にいろよ』
『ん...でも私は、変わりたい。あの人に言われたことは間違ってはない、から。一人でも、出来ること増やして...自慢できる姿でユウ達の隣にいたい』
エース『レイラ...おう、その意気だ』
グリム『まずは泣き虫を治さなきゃだゾ』
『ぁぅ...頑張る』
デュース『ゆっくりで構わない。俺達も協力する』
エース『ま、俺達に泣きついてすがってくれるならそれはそれで役得だけどな♪』
『『『エース...(怒)』』』
三人の鋭い視線に"冗談だって"といつもの軽い口調でケラケラ笑うエースや、呆れた顔の三人の姿にレイラは自然と笑みをこぼしていた
『あはは...♪』
エース『お、レイラ笑った♪』
デュース『可愛い...』
ユウ『よし、レイラも戻ってきたことだし、寮に戻って作戦でも考えよっか』
グリム『リドルをぎゃふんと言わせてやるんだゾ!』