第10章 *決起ルーキーズ!*
レオナ『おい待てクロウリー』
学園長『ご安心を、君の名前は言っていませんよ?安全なところにいるとだけ』
レオナ『違ぇよ...なんでお前はコイツが俺のところにいたって知ってんだ』
学園長『....ま、その話は置いといて♪』
レオナ『置いとけるか!...はぁ、もういいどうせ言わねぇだろ』
『レオさん...?っきゃ...!』
グッと引き寄せられたかと思うと、レイラはクロウリーの腕の中、所謂お姫様抱っこの状態にされ軽く宙に浮いていた
レオナ『おい』
学園長『私が彼らの元へ送り届けますよ♪私優しいので』
レオナ『レイラ、昼寝の件忘れるなよ』
『さっきので終わったんじゃ...』
レオナ『あれは別だ』
『え~...』
レオナ『いいな?』
『そんなことしなくても、レオさんの所にはまた遊びに行くよ?レオさんの事、好きだから』
レオナ『...っ...そうかよ』
学園長『では行きますよ、しっかり掴まっていてくださいね』
『レオさん、またね』
シュンっとクロウリーは羽を散らしながら上空へ舞い上がると一瞬で姿を消し、レオナは暫く消えていった空を見つめていた
レオナ『....まだだ。まだ本気で狩らねぇよ。狩りの基本は待つことだからな...最高の瞬間にお前を仕留める』
学園長『はい、到着ですよ』
『ありがとクロさん』
学園長『では、頑張ってくださいね』
そう言ってすぐにまた飛び去っていったクロウリーを見送りつつ、レイラは図書室の扉を開けた
ユウ『わっ..!レイラっ!?』
扉を開けた瞬間、タイミング良くユウが現れぶつかりそうになる
『ユ、ユウ...あの...ごめっ、わっ!』
謝ろうと口を開いた瞬間、レイラの身体はユウの腕の中に閉じ込められる
ユウ『レイラ...レイラっ...どこに行ってたの...心配してたんだよっ...!』
『ユウ...ごめんなさい』
エース『レイラっ!?』
デュース『良かった...』
グリム『オマエっ!オレ様達がどんだけ心配したと思ってんだ』