• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第82章 *閑話カームデイ11 〜カリム〜*





リクエストより、カリムのお話です。遅くなりまして大変申し訳ございませんでした。






スカラビア寮・ジャミルの部屋


ある日のスカラビア寮。一仕事を終えてようやく自分の部屋で落ち着けたジャミルはふぅと息を吐いた


そんな彼の部屋にドタドタと慌ただしい足音が近づき、ノックもなしにバンとドアが開け放たれる


カリム『ジャミル〜!!いるか〜〜?』


ジャミル『いなかったらどうするつもりだったんだ?はあ、まったく..どうした、そんなに慌てて』


この寮でここまでバタついた足音を出すのはカリムしかいないと分かっていたジャミルは、ため息一つして主人へと向き直る


カリム『宴をすることになったんだ!ユウとレイラとグリムを招いて、この前の事件で無事に戻ってこれたお祝いだ!』


ジャミル『なっ!?はぁ〜..何でまたお前はそういきなり宴を決めるんだ。まあユウとレイラに関しては助けに来てもらったのは事実だから、ちゃんと礼はしたいと思ってたがな』


カリム『じゃあ決定だな!よ〜し、とことん派手な宴にしようぜ!』


ジャミル『分かった分かった。少し落ち着いたら準備にかかるよ。で、それはいつなんだ?今から食材や飾り付けするなら、明日までには..』


カリム『今日だ!』








ジャミル『...え?なんて?』


カリム『ん?だから、宴は今日だって』


ジャミル『今日?明日じゃなくてか?』


カリム『おう』


ジャミル『....はぁ〜〜〜〜〜〜...』


この日最大のため息が彼の部屋に広がった








その日の夕方


スカラビア寮・談話室



ジャミル『はぁ..』


『ごめん。私達も明日でって言ったんだけど』


ユウ『先輩が"今日やる"って張り切ったもんなんで、こっちも止めるに止めれなかったんですよ。準備お疲れさまでーす』


ジャミル『労る気ないだろ』


カリム『みんなー!今日は思いっきり歌って踊って、この前の事件の暗さを忘れちまおう!めいいっぱい楽しんでくれ!』


『『『おー!!!』』』


ジャミル『ったく、人の苦労も知らないで』


『お疲れさま。撫で撫でする?』


ジャミル『..そうだな、良い機会だ。今日はお前にとことん甘やかしてもらおうか』




/ 1858ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp