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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*







ユウ『それじゃあ、二人共おやすみ』


グリム『おー』


『おやすみ』


照明を消し布団に潜ると、慣れない部屋のベッドであるにも関わらず、数分しない内にグリムからは寝息が聞こえてきた


『寝ちゃった』


ユウ『先輩たちと一緒で、帰ってすぐに事情聴取だったから凄く疲れたんだね』


『ユウは?』


ユウ『僕も疲れちゃった。帰ってすぐ寝たのに、もう今は..ふあぁ〜..こんな感じに眠いや』


『んふふ、可愛い。じゃあキスして、もう寝よ?』


ユウ『うん』


どちらからともなくキスを交わすと、互いに見つめクスリと笑いあった


ユウ『なんだか久しぶりにした気がするね』


『ん。前まで毎日してたのに、凄く久しぶり。もし、お月様たちを止められなかったら、これも出来なくなってたかも』


ユウ『それは嫌だな。こうやってレイラに触れて、可愛いなぁって思えることがなにより幸せなんだよね』


頬に添えられた手は温かく、とろりと蜜を溶かしたような甘さを含んだ瞳が暗い部屋の中でもはっきり見え、レイラはどうしようもないほどの愛おしさを覚え、体を寄せるとそっと唇にキスをした


ユウ『っ//どうしたの?』


『好き。ユウのこと改めてそう思ったから、キスしたくなった』


ユウ『僕もレイラのこと大好きだよ』


お返しにとキスを落とすと、幸せそうに笑う愛らしい笑顔を見せて自身の胸に体を擦り寄せてきたので、ユウは優しく包み込みそっと目を閉じた


ユウ『おやすみ』


『おやすみ』
































『[ああ、お腹が空いたなぁ..そうだ、アレがあるじゃないか。さっそくいただこうかな]』

















赤い瞳は怪しげに細められ、口は三日月に釣り上がる。ゆらゆら揺れる赤い光は音もなく部屋を後にし、鼻歌交じりに廊下を歩き闇に消えていった


隣で寝ていたユウも足元で寝ていたグリムも、誰もそのことに気づくことはなく深い眠りについていた





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