第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
おかしそうに小さく笑った後軽く息を吐き、服をまとめた紙袋をレイラへと手渡す
ヴィル『今日のところはおしまい。さあ、部屋に行って仕舞ってきなさい。あたしはお言葉に甘えて、メイクを落として少し眠るわ』
ルーク『なら、私は出ていくついでにレイラくんを部屋までお送りしよう』
『分かった。じゃあ、おやすみ..またね、ヴィルさん』
ヴィル『ええ..ああ、そうだわ』
『なに?』
ヴィル『明日は時間あるかしら?授業がないからあるとは思うけど』
『ん。先生とのお話が終わったら』
ヴィル『時間が空いたら連絡しなさい。あんたに伝えたいことがあるって言ったでしょ?そのことについて話したいわ』
ルーク『...』
『ん。終わったら連絡するね』
ヴィル『..じゃあ、ルーク。ちゃんと部屋まで送り届けるのよ』
ルーク『任せておくれ。さあ、行こうか』
『ん』
そっと背に手を添えて共に部屋を出て行こうとする。去り際にちらりと横目でヴィルを見ると、意味深に怪しく口角を上げ、まるで挑発しているような笑みを浮かべていた
ルーク『(お先に..ということかい?これは、私もうかうかしていられないね)』
ポムフィオーレ寮・空き部屋
『それでね、何着かは直すからって貰われて、ここにあるのは大丈夫だったの。あと、こんな可愛いお化粧品もいっぱいもらったの』
ユウ『ふふ、楽しかったみたいで良かった。それで明日も先輩のところに行くの?』
『ん。お話したいことがあるって』
ユウ『そっか...ねぇ、ちょっとこっちおいで』
手招きされ近くに寄ると、ベッドに座る足の上に座るようポンポンと叩かれる。素直に従い上に乗り向かい合わせに座ると、優しく抱き寄せられそっとキスを落とされた
『んっ..ユウ?』
ユウ『ヤキモチ焼いちゃった。今日はもう、僕のことを見ててほしいな』
『んふふ..可愛い。分かった、今日はユウのこと見てる。だから、いっぱい甘やかして?いっぱい触って?』
ユウ『もしかして、えっちなお誘い?』
『ち、違うもん..//!』
慌てて否定すると、"残念"と眉を下げてレイラを抱きしめたまま後ろに倒れて寝転がり、髪や頬を撫で、時折キスを贈りながら甘く心地よい時を過ごした