第81章 *閑話カームデイ10 〜ポムフィオーレメイン〜*
ヴィル『ひとまず一通り見たけど、サイズの怪しいものは直しに出すから預かるわね。まずは裾と袖の調整を頼んで、その後はこれの色違いも注文。その後はこれがあった店に電話して..ぶつぶつ』
『ヴィルさん、なんか元気だね』
ルーク『一晩中戦ってようやく数時間前に学園に戻れたと思ったらすぐに事情聴取。なのにあんなに生き生きとしていられるのも、日々のタレント業で忙しくしていることで慣れているからかもしれないね』
『すごいな..』
ヴィル『後はあんたの下着よ!』
『ひゃぃっ!?』
ヴィル『今すぐにでもサイズを確かめたいところだけど、それは専門の業者に頼むことにするわ。さすがにあたしがあんたの胸のサイズを測るわけにはいかないでしょ?』
『え、それは..ん..//』
恥ずかしそうに頷き身を縮こませると、ヴィルはため息を1つついて悩ましげに顔をしかめた
ヴィル『でも合わない下着は胸の形を歪ませるから、本当は早めのほうがいいんだけど。さすがに今から業者を呼んで..なんて、そんな時間はないわね』
ルーク『なによりまだ戦いの疲れが残っている。後の時間はゆっくり過ごすことに使おうじゃないか。特にヴィル、君はもう休んだほうがいい。疲れを残すと体に良くない』
ヴィル『..それもそうね。正直そろそろ体力が限界に来てたのよ。でも、なんだか楽しくなっちゃって思ったよりも長々とやってたわ』
ルーク『それは私もさ。レイラくんは何でも似合ってしまうからね、次から次へと着させたくなってしまう』
『んふふ、私も楽しかった。こんなにいっぱいくれて、ありがとう。大事に着るね』
ヴィル『当然よ。あとこれ..』
少し大きめのポーチを渡され、中を開けてみるといくつものメイク道具がぎっしりとつまっていた
『わぁ..これも、いいの?』
ヴィル『ええ。あんたに似合いそうな色を選んだつもりだから、きっと似合うはずよ。やり方は分からないでしょうから、明日でも明後日でも好きなときに来なさい』
『ん!』
ルーク『学園に戻ってから事情聴取に行くまでに、ここまで用意していたとは..本当に楽しみだったんだね』
ヴィル『姿が戻ってようやく落ち着いたら、何故かあんたを着飾ることしか頭になかったの。体はヘトヘトなのに..変な話よね』