第78章 *最終決戦*
グリム『ヴヴ..イシ..クロイイシ..』
『グリム!ユウ、グリムがいる!』
ユウ『そんな..グリムが、取り込まれてる..』
ルーク『なんてことだ。まさか冥府に迷い込み、オルトくんに取り込まれてしまっていたなんて!』
エペル『引き剥がさなきゃ..でも、どうしたらいいんだ!?』
ヴィル『どうもこうもないわ。ここでアイツらを食い止めなきゃ。グリムも戻ってこないし、あたしたちの"普通"の生活も戻ってこない!』
?『ギィー!!』
?『キャッキャッキャッ!』
『!!ファントムいっぱい出てきてる!』
冥府の門が完全に開いたことで、何体ものファントムが嬉々として声を上げながら湧き出てくる
?『まずいぞ。非常用ハッチを開閉している所員たちは、ほとんどが非戦闘員。大量のファントムに襲われたら、ひとたまりも..!』
すると、上の階からハッチを閉めていた所員たちから悲鳴が聞こえてきた。見上げると大量のファントムが牙を向いて所員に襲いかかっていた
ルーク『いけない!!スタッフのみなさんが!』
ザザ..
リドル『ヴィル先輩、レオナ先輩!チャリオットで上層部へ向かい、彼らの救出を!イデア先輩とオルトはボクとアズールで足止めし時間を稼ぎます!』
ヴィル『..くっ、それしか方法はなさそうね』
『ダメ!二人だけなんて..危ないよ』
ヴィルの持つトランシーバーを横から乗り出すように手にとって止めるよう泣きそうな声をあげる。だが、その手は優しく包まれ、ヴィルは諭すように口を開いた
ヴィル『あの二人がそう簡単にやられる訳ないでしょ。信じなさい、あの二人を。いいえ、ここにいる全員を!』
『...分かった、信じる。でもお願い、絶対に無理はしないで必ずまた会うって約束して』
ザザ..
リドル『当たり前だ。ボクはここで終わるわけにはいかない。それは隣にいるアズールもだ。約束しよう、必ずキミの元に戻る。そして、一緒に学園へ帰ろう』
『ん』
レオナ『無理をするなだと?言われても毎回無理ばかりしてるてめぇが言える立場か?』
『ぁ、ぁぅぅ..』
レオナ『はっ、そういうのは自分が出来てから言うんだな。まぁ、安心しろ..必ず帰ってきてやる。学園に戻ったら昼寝に付き合え、いいな?』
『分かった』