第77章 *第1タワー Ⅱ*
ルーク『くっ!』
エペル『ルークサン!腕に怪我を!』
ルーク『かすり傷だ!それより周囲を見ろ!』
レイラを抱きしめたまま、わずかに血が滴る腕をだらりと下げながらその場に座り込む。言われるまま周囲を見回すと、いつの間にか自分たちを取り囲むように小型のファントムたちが姿を現していた
?『キキキッ..!』
?『ジュルッ、ジュルジュル..』
ヴィル『小型のファントムが大量に..いつの間に!?』
エペル『囲まれた!』
?『かわイィ、おメメ..キレいなクチびル..キラキラ、カンムリ..ホシイ、ほしぃ、ホジィィイイイィィイ!!』
奇声を上げるとそれに合わせて周りのファントムたちもこちらへめがけて飛びかかる。牙をむくファントムに、全員がペンを構えて迎え撃った
〔レイラ〕
どうしよう..
どうしよう..
また迷惑かけちゃった..
私もなにか役に立たなきゃいけないのに..みんなの助けにならなきゃいけないのに
戦いも全然力になってないから、せめてヴィルさんが褒めてくれた耳でファントムを誰よりも先に見つけて、伝えなきゃいけなかったのに
2回も失敗した
私が失敗したから、林檎くんに迷惑をかけて、狩人さんに怪我させた..
私が..私がちゃんと出来てなかったから..
もう頼られなくなったらどうしよう..
足手まといだって思われたらどうしよう..
嫌われたら、嫌われたらどうしよう..
怖い
怖い
お前なんかいらないって
役立たずだって
どうか思わないで
ちゃんとするから、今度はちゃんと役に立つから
お願い..お願い..
私を嫌いにならないで