第3章 不思議の国、私の力
No seid
紅葉たちが走り去る姿を路地裏に潜む2つの人影が密かに見守っていた。
「両軍の衝突も目前らしいな。ロキ、...こんな夜に二人目のアリスが現れ、アメジストが戻って来るとは...」
「あれがハールが前に話してた子か...それにしてもかなりかわいかったねー、あの女の子。もう一人の子は、男の子にしとくのがもったいないよね。まあー、男には、興味ないけど」
「俺には、どうでもいいことだ。セントラルの動向は、つかめたし、長居は無用だな」
「だね。なんだってハールは、お尋ね者だし、俺も似たようなもんだし」