第9章 寄り集まるグリフィンドール
ミアやキャシー達は声を上げて驚いている
(ふふ、予習しておいて良かったぁ)
心の中で、呪文の勉強をしていた事を喜んだ
「素晴らしい!Msマリエレンダよく出来ましたね!」
フリットウィックが褒めてくれる
それで周りがヴィオラを見て、口々に驚いたり、褒めたりしてくれた
『ウィンガーディアム・レヴィオーサ』
フワリ
(お、ハーマイオニーの番だ)
例のハーマイオニーが羽を浮かせる場面に入る
彼女もやはり、ふわふわと浮遊させることができ、フリットウィックから高評価をつけられていた
「やったねハーマイオニー」
「ヴィオラもね」
少しばかり小声でハーマイオニーと話す
ヴィオラがそう言うと、ハーマイオニーは誇らしそうに笑った
二人で喜び合うが、事態は一変する
『ウィンガード・レヴィオーサ』
「よく出来ました、わああ!!」
ドガーン!
「「「!!」」」
フシュー
「なっ、ええ?」
突然爆発が起きた
意味が分からず、言葉にならない声をあげる
(あ!もしかしてシェーマス!?)
そこでやっと、ヴィオラは展開を思い出す
この爆発は彼が起こしたものだ
「っ」
慌てて彼の方を見ると、羽は黒焦げになっており、見る影もなかった
シェーマスの顔は煤だらけで、目を見開き口を開けたまま真っ黒焦げの羽を凝視している
「あちゃー」
「…………」
シェーマスは一言も発さない
「先生……新しい羽が必要みたいです……」
ハリーが隣で力なく、最もな事を言った
先程の呪文学の授業が終わった
ヴィオラはミア達と一緒に昼食を食べる本校舎へと向かっていた
青い芝生を歩いていると、男子達の笑い声が聞こえる
「いい?レヴィオーサよ、あなたのはレヴィオサー
嫌味な奴、全く、だから友達がいないんだよ」
(ロン……今のはさすがに駄目よ……)
そう思っていると、ハーマイオニーが横を通った
彼女は鼻をすすり、目元を擦りながら早歩きで本校舎へと向かう
正真正銘、ロンの今の言葉に傷付いたのだ
「聞こえたみたい……」
ハリーが苦笑いで恐る恐る言う
少しだけ頭にきたのでロンの真後ろに自分でもわかる黒い笑顔で立った
「ローンー?」
「ん?わあ!」
「ヴィオラ?ど、どうし……」
ハリーとロンが驚いて言う