第9章 寄り集まるグリフィンドール
ミアが二人をなだめる
二人はそれで落ち着き、平常運転に戻っていた
「で、本当のところどうなの?」
「ど、どうって言われましても……」
ミアは興味深々な顔で聞いてくる
ワクワクしながら三人は自分を見つめてくるので、全て説明することにした
「ただの友達だよ?この前だって、普通におしゃべりしてただけだし……っていうかハーマイオニー見てたの?」
「ええ、木陰でベッタリ覗いてたそうデス」
「ユエンユエン、それを言うならこっそりな」
「ハーマイオニーはすっごく仲良さそうにしてたって
デートの約束もしたんでしょ?」
「ええ!?」
「セドリック・ディゴリーに誘われたんだろ?それを快く了承したって聞いたぞ、あたし達は」
「何を聞いているんだよチミ達は……」
少しばかりため息が出てくる
彼女も女の子だと思ってしまった
女子というのは噂話が大好きだ
特に恋愛はドンと来いである
こうなると、彼女達はとどまることを知らない
キャシーが?を浮かべ、聞いてくる
「デートの約束するのに友達なのか?」
「いや、だからデートじゃ……」
「WOW!それはいわゆる『大人の女』というやつですね!」
「はいー?」
「ヴィオラ、人の想いを弄ぶのは良くないわ!」
「話を聞きなさい三人衆!!」
強めに言うが三人は止まらない
コソコソと面白そうに話す
(完全にふざけてるなこの三人は……)
もうダメだと思い、無視することにした
フリットウィックの方に向き直ると、講義は結構進んでいたらしく、今は呪文の唱え方を教えているようだ
「さっ、ビューンと来てヒョイです、皆で、はい!」
「「「ビューン、ヒョイ」」」
「よろしい、呪文を正確に、
『ウィンガーディアム・レヴィオーサ』やってご覧」
「「「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」」」
お馴染みの浮遊の魔法だ
皆が唱えて、羽に向かって杖を振っている
(オリバンダーさんにも見せたけど、フリットウィック先生に教わってからやってみたかったんだよね!)
ヴィオラも期待を胸に杖を手にし、羽に向かって振る
『ウィンガーディアム・レヴィオーサ』
フワリ
「「おおー!」」
ヴィオラが呪文を唱えると、羽はふわふわ浮かび、目の前で浮遊する