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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第7章 ホグワーツでの日常は



(あれってまさか…鷹!?)

ドラコに襲いかかっている鳥をよく見ると、それは大きな鷹のようだった
鷹は狩猟用の鳥なので、結構爪やくちばしは攻撃力が大きい
ドラコはその証拠に、引っかき傷が至る所にできており、血が流れている


「うわああ!このっ、わあ!」
「ドラコ!」


このままでは彼は箒から落ちてしまう
ならば助けなければ

「っ!」
「ヴィオラ!だめよ!」

ハーマイオニーが制止の声をかけてくるがヴィオラは聞かなかった彼女は先程のハリーと同じ様な速さでドラコの元へと飛ぶ



「ドラコ!手を伸ばして!」
「っ」

ヴィオラの声を聞き手を伸ばしてくるも、彼の手は鷹によって引っかかれてしまう


バサバサ

翼をはためかせ、ヴィオラとドラコの2人を攻撃する

「痛っ!」

ヴィオラも引っかかれてしまった



プツン



その瞬間、切れてはいけないものが切れた


「……たしの」
「ヴィオラ?!どうしたん……!?」


ドラコが引っかかれながらも彼女に声をかけるが、その声は届かない




なぜなら、今ヴィオラは父ダニーや母エルラと同じ、バーサーカー状態に入ってしまったから




「私の!大事なドラコに!
一体何をするのよ!!」
「「「!?!?」」」


全員が同じ事を思い浮かべただろう

マリエレンダ家は、全員バーサーカーである


ヴィオラは箒に前のめりになり、箒の柄をしっかりと握る

そして、グィンと右に重心をかけ、一回転した

バサ!

箒の掃く部分で、鷹にアタックする
それは見事に直撃し、

「ギャア!」

と鳴き声をあげて鷹はどこかに飛んで行った


「ふぅ、ドラコ、怪我は?」
「……あ、ない……よ」
「そう?それは良かった」


ヴィオラは優しくドラコに笑いかける
しかし彼はブルブルと震えて顔も引きつっていた

フワリ

二人はゆったりと地面に降りる


「はぁ、怖かった〜」


この言葉に、全員が畏怖した

((嘘だろ……鷹をあんな形相でぶっ飛ばしておいて怖い!?))

ヴィオラにはマリエレンダの血がしっかり流れている

「怖かったねぇドラコ、それ、医務室に行った方がいいよ」


((怖い怖い怖い怖い))


大切なのでもう一度言おう

マリエレンダ家は全員バーサーカーなのである







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