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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第7章 ホグワーツでの日常は



「ヴィオラは何が来たの?」

ダニーの手紙で少しばかり苦い思いをしているとロンが隣から話しかけてきた

「ああ、家族からの手紙だよ
ロンは何が来たの?新聞?」
「うん、これこれ、なんか怪しい記事がきてさ」

さすがに親バカの手紙を見せる訳にはいかず、適当に話をすりかえる
郵便物の話をすると、ロンは素直に新聞を見せてくれた

「えーと、グリンゴッツ?」
「そうそう、強盗だって
なんかハリーは違うって言ってたけど」
「そうなの?」
「うん、ハグリッドとこの日一緒に行ったんだよ、すごく訳ありみたいだったけど……」
「ふぅん、変だね?」
「やっぱり?」

ハリーに聞くと、正直に答えてくれる
この件に関してはヴィオラも覚えていないし、さほど重要なことでもないので、気にしないことにした










「こんにちは皆さん」
「「「こんにちは、フーチ先生!」」」
「アマンダも皆もこんにちは、いよいよ飛行訓練です
さあ、ぼーっとしてないで、全員箒の左側に立ちなさい」


飛行訓練が始まった
箒に乗って空を飛ぶ訓練だ
ヴィオラはこれがすごく楽しみで、ずっとワクワクしていた

(魔法使いといえば空飛ぶ箒!私もできるなんて思わなかったなぁ!)

それに、ここはハリーが自分の才能を発揮する場面でもある
それが見れると思うと、心臓がバクバクして胸が高鳴った


「右手を箒の上に出して、はいっ、上がれ!!」
「「「上がれ!!」」」

フーチがそう叫ぶと皆が続いて叫ぶ
ハリーとドラコは原作通り一発だ

(私もやろっと!)

「上がれ!!」

スッ

ヴィオラもそう言うと、箒が上がってきた

(うそ!私も一発で出来るなんて!)

少し時間がかかると思ったが、予想外だった

「やったね」

ハリーと目を合わせ、笑って喜びあった
すると隣で

「上がれー!!」

バン!

「あぅ」

ロンが強く言いすぎたので、箒は勢いよくあがり、彼の顔面に直撃した
案の定、ロンは尻もちをつき、顔を押さえていた

「うぅ……笑うなよ」

皆がロンの失態に大笑いしている
ヴィオラも我慢できず、つられて笑ってしまった

「ぷッ、ふふ……だ、大丈夫?」
「ヴィオラもかよ!」

ロンはヴィオラが笑っているということにガックリしていた


(さ、さすがロン)

心の中で、ロンを褒める




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