第7章 ホグワーツでの日常は
次はスネイプ先生の授業である
魔法薬学の授業で、ここではスネイプは見事にハリーを嫌っているということをあらわにするのだ
「この授業では杖を振ったり馬鹿げた呪文を唱えはしない
いいかな?魔法薬調合の微妙な科学と芸術的な技を諸君が理解できるとは期待していない」
部屋に入ってくるなり、小馬鹿にしたように生徒達を見下してスネイプは言う
(うーん、嫌味ったらしさ全開だな)
「だが、一部の素質のある選ばれたものには伝授してやろう
人の心を操り感覚を惑わせる技を
名声を瓶の中に詰め栄光を醸造し死にすら蓋をする、そういう技を」
と言って彼はある一人の生徒に目を見やる
ヴィオラにはそれが誰か分かっていた
注意しようとも思ったが席が離れているので出来なかった
スネイプは続ける
「ところで、諸君の中には自信過剰な者もいるようだ
すでにホグワーツに来る前に力を持っているから授業など聞かなくてもいいと言うわけか
Mrポッター?」
スネイプはハリーの名前を呼ぶ
ハーマイオニーがハリーの少し肩を叩いたのでで彼はやっと自分の事を言っているという事がわかる
「その名も高きMrポッター
アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを加えるとどうなる?」
突然クイズが始まった
ハーマイオニーが手を挙げているがスネイプは無視する
当然ハリーに分かる訳もなく、ハリーは首を横に振った
「分からん?ではもう一問
ベゾワール石を見つけるにはどこを探せばいい?」
「分かりません……」
やはりハリーは首を振った
(いくらハリーのお父さんが嫌いとはいえ……これは露骨すぎるよ…)
「ではモンクスフンドとウルフスブランの違いは?」
「…分かりません」
ハリーが何度もそう言うと、スネイプは少しばかりため息をついた
「全く、情けない
名前ばかり有名でも仕方ない
そう思わんか?ポッター」
呆れたような、冷めた目でハリーを見て言う
それでハリーは目を伏せ、落ち込んでしまった
(スネイプ先生も、ハリーを守りたいならもう少しソフトになれないかなぁ?
……………………………………無理か)
やはりスネイプはどこまでもスネイプだ
休み時間になる
ゆったりと休んでいたがどうもそうはいかないようだ