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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第6章 ホグワーツへ行こう!



あのスネイプ先生のこのような顔を見れるのは今しかないだろう
貴重なベストショットだ
だからといって結果オーライという訳でも無いが……


マクゴナガルも戸惑いながら帽子をヴィオラに被せていく

すると、帽子は次にとんでもないことを言い出した



「っはあああああああああ!!!」
「うぎゃああああ!!」


帽子が突如叫び出したのだ
それはロンの時と比べ物にならないほど大きな声で、
思わず悲鳴をあげてしまう
この場にいる全生徒がビクッとして目を見開いていた
やはりスネイプもだ

ナイスショット♪

「ヴィオラよ!君は大変なことになっとるな!『変身マーブルチョコ』なんぞ食べるでない!タヌキのまま戻れなくなっても知らんぞ!!」
「うえええ?!」
「どこの馬鹿が魔法を弱めるのを忘れたのかは知らんがとんでもないめにあったな!おかげで頭に座りにくいわ!!」


帽子は大声でそう叫んだ
そのせいで全生徒に「ああ、どこかの馬鹿が失敗したせいなのか、あの子本当にドンマイだな…………」とでも言いたそうな顔をされている

「もう、やめてください……」

顔から火が吹きでそうで、耐えられなかった
だが、そんなヴィオラをよそに帽子は続ける


「さて、君の組み分けだが……ヴィオラ、君はなかなか面白い生徒だな、まさか転生者だとは……」
「え?」

組み分け帽子はヴィオラにしか分からない小声でそう言った

今なんと言った?
組み分け帽子は「転生者」と言ったのか?

(なんで、なんで知ってるの?帽子にはなんでもわかるとか?)

「ふぉっふぉ、わしはなんでも知っておる」

(怖っ!)

「怖がることはなかろう
ふむ、君の目指す目標は生半可な気持ちで為せる事ではない、その道を行くのならば幾千もの悲しみがお前を襲う事になるだろう、それでもやり遂げる気か?」
「…………」
「死者となるもの達を救いたいのはわかる、君は本当に優しい子じゃ、才能の輝きも強く、君の母を上回る優秀な魔女になるだろう、だが、その道を進むのならば覚悟を決めなければならない」

組み分け帽子にそう言われ、黙り込んでしまう


(私は、本当にそれでいいの?優秀な魔女になって、傍観者でいるだけでいいんじゃないの?)

頭にそんな考えがよぎるが、やはりそれはヴィオラは望んではいなかった



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