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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第6章 ホグワーツへ行こう!



「おーいドラコ!」
「ん?うわぁ!ヴィオラ?!」
「何よ、その変なものでも見たような反応は」

案の定、ドラコはヴィオラの頭から生えるタヌキ耳を見て驚いている
からかうようにジト目でそう言うと、ドラコは慌てて弁明した


「き、君、その耳はどうしたんだ……」
「あはは、ちょっと色々ありまして…………それ以上聞くようならあなたには死よりも恐ろしい罰が与えられることになるけど、どうする?」
「い、いや……」

ドラコはさっきのピリピリしたハリーとの会話のせいであまりに周りに馴染めないようになってしまう
なので、余計なお世話かもしれないが少しいじめてやった
その効果があったのか、周りからのドラコに注がれる視線が少しだけ柔らかいものになる

そして、ドラコの怖がる反応が面白くてヴィオラは笑ってしまった


「な、なんだよっ」
「ふふ、あはは!なんでもないよ」
「っ……」

ドラコは顔を赤くした

(ふふ、皆小さい頃は本当に可愛いなぁ)

今の彼らとこれからの彼らは大幅に違ってくる
容姿も、性格もだが、本当に大人になったように成長するのだ
ヴォルデモートと戦うことになるとはいえ、少しだけ微笑ましかった

ドラコがさっきと打って変わって冷静になり、話しかけてくる

「ヴィオラ、君はまさかその耳で入学式に出るのか?」
「うん……一日経たないと治らないって……」
「……まあ、なんだ……大変だな……」
「本当にね……」
「………………そんなに気になるならフードを被ればどうだ?」
「ああ!フードならバレないもんね!ドラコ賢い!ありがとう!」
「っふん……」

笑顔でお礼を言うと、ドラコは照れた

(ほら、小さい頃はドラコでさえ可愛い)

やはりヴィオラには微笑ましかった








そんな事をしていると、マクゴナガル先生が戻ってきた

「準備は出来ました、来なさい」

(いよいよだ!
これから私がどの組に入るかが決まる!)


ヴィオラはドラコの助言通りフードを急いで被る



そして、扉が開かれた



列になって前へと歩く
空は魔法の力でとても綺麗な夜空に飾れており、上級生達が好奇の目を一年生に向けていた


お決まりでハーマイオニーが空について説明した





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