第6章 ホグワーツへ行こう!
ふと、そんな考えに行き着いた
(でも…………大丈夫だよね?)
少し不安に駆られていると、ハーマイオニーが声をあげた
「あら、じゃあ私に任せて」
「君に?直せるの?」
「失礼ね、疑うんだったらあなたのその赤毛も黒に変えてやりましょうか?」
「い、いや、平気だよ……」
ハーマイオニーのその言葉にロンがたじろいだ
(あ、眼鏡の話題を出したから原作通りに戻ったのかな?)
ほっと安心し、三人のやり取りを見守る
ハーマイオニーがローブから杖を取りだし、ハリーの目の前に構えた
そして
『オキュラス・レパーロ』
その瞬間、ハリーの眼鏡の縁やレンズのひび割れた部分が直り、元の状態よりも綺麗な、まるで新品を思わせるかのような眼鏡になった
「直ったでしょ?」
ハリーは眼鏡を確認し、驚いている
「うわぁ」
さすがハーマイオニー
首席の優等生と言ったところだ
「すごいね!ハーマイオニーは賢いんだ!」
そう褒めると、彼女はどこか誇らしそうに、でも照れているようだった
そんなやり取りをしていると、ハーマイオニーが立ち上がり、三人の方に向かって言う
「三人とも、もう着替えた方がいいわよ?すぐに着くはずだから
あと、ヴィオラはそれを先生に言った方がいいわ…………」
「うん、ありがとう、そうするよ……」
「頑張って……」
ハーマイオニーが気まずそうにそういうので思わず少し落ち込んでしまう
そうして、彼女は部屋から出ていこうとするが、何かを思い出したように戻ってきて、
「鼻の横に泥が付いてるわよ、知ってた?こ・こ・よ」
自分の鼻の横を指差しながらロンに向かって言った
それだけ言い残し、ハーマイオニーは去ってしまう
ロンはと言うと、
「あいつ嫌な女だな」
と、悪態をついた