第6章 ホグワーツへ行こう!
「僕はロン、ロン・ウィーズリーだ」
「私はハーマイオニー・グレンジャーよ」
「僕はハリー・ポッター」
そうハリーが名乗るとハーマイオニーは目を見開いた
「うそ、あなたもしかしてあのポッターなの?!」
「ああ、うん、そうだよ」
「まあ、本当に同級生だったなんて……」
ハーマイオニーが興味ありそうに笑顔でハリーを見てそう言う
(やっぱりハリーはどこででも人気あるんだなぁ)
そんな事を思っていると、ハーマイオニーがヴィオラにも自己紹介するように言った
「私はヴィオラ・マリエレンダ、こんな格好で申し訳ないけど、仲良くしてね、皆」
ヴィオラがそう言うと、二人は微笑んでくれたが、ハーマイオニーはハリーの時と同じ驚いた顔をしていた
「もしかして、マリエレンダってあの純血の?」
「うん、そうよ?」
「なんで驚いてるの?」
「ハリー、あなたマリエレンダを知らないなんて……」
「……」
ハーマイオニーがハリーにそう言うと、ハリーは恥ずかしそうに目を伏せる
そんなハリーのためにハーマイオニーは言った
「マリエレンダとは、有名な純血の家系であり、マルフォイ家にも劣らない名門と言われているすごい一族なのよ、しかも、歴史も古いらしいから結構魔法省から大切にされているの」
「へえ!ヴィオラそんなすごい家の子だったんだ」
「ロン!まさかあなたも知らなかったの?」
「いやぁ、ははは」
ハーマイオニーにそう聞かれると、ロンは誤魔化すように乾いた笑いをもらした
ハーマイオニーはそれに呆れ、ヴィオラは苦笑している
「でも、家なんて関係ないよ、私は私だから変わらず接してくれると嬉しいな」
はにかむように言うと、今度は3人とも微笑んでくれた
「そうだ、ハリー、ごめんね、私のせいで眼鏡が……」
「ああ、いいよ、気にしないで」
謝るとハリーは笑顔で返してくれる
だが、ハリーの眼鏡は至って大丈夫そうではなかった
(縁の部分も折れて、確か……物を治す呪文が…………あれ?ハーマイオニーが眼鏡を直す場面がなくなってる?)
思い出した
ヴィオラのタヌキ人間の事件があったせいで忘れていたが、ロンが呪文を唱え失敗する場面と、ハーマイオニーが呪文でハリーの眼鏡を直す場面があったのだ
まさか
私のせいでなくなった?