• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第6章 ホグワーツへ行こう!



チョコを箱の中から一つ取り出し、口に入れる

カリッと噛んで食べた瞬間

ボフン!!

(な、何?)

「ゲホッゲホッ」


部屋が煙に包まれ、咳き込んでしまう

「な、なんだ?」
「ゴホッゴホッ」

ロンとハリーの声が聞こえる

幸いな事に、先程カエルが逃げた窓から煙が逃げていくので、すぐに視界が明らかになった


「ゲホッ、っ大丈夫2人とも!?」
「っ何とか」
「同じく……ゲホッ」


ロンとハリーが見える
2人は案の定、咳き込んでむせていた

「あ〜、ったく、なんだったんだ?!」
「っ落ち着けよロン」
「とんでもないめにあったよ……っ?!おお、ヴィオラ!!」
「ん?」

ロンが何やら信じられないものを見たかのような目をして見てくる

「!?……ヴィオラ、それどうしたの」

ハリーまでロンと同じような反応をした

2人の視線はヴィオラではなく、ヴィオラの頭部と腰辺りに向けられていた
なんだろうと思いその視線の先を見る
すると信じられないものがあった


「……………………………………」



尻尾?



自分の腰辺りを見ると、何やらフリフリしたものが生えだしている感覚があった
そして

タヌキのようなしっぽが生えていた


「……………………え?」


思わず間抜けな声を出してしまう

さらに二人は頭部の方を見ていたので触ってみると、何やらもふもふしたものが頭にあった

(これは…………まさかっ!!)

ふととんでもない考えに行き着き、急いで持っていた鏡を出す

すると、


「ぎゃああああ!!なにこれぇぇえ!!!」


映っていたのは自分だった

そして、自分にタヌキの耳が生えた姿だった
おまけにしっぽまで生えている


(なにこれなにこれ!?「秘密の部屋」のハーマイオニーみたいになってる!!)


「秘密の部屋」とはこの次の年に起こる事件の話だ
そこではハーマイオニーがとある誤算により猫になってしまうのだが、今の自分はまさにそれだった


「え、ちょっと!やだやだやだ、取って取ってぇ!!」
「ヴィオラ、落ち着いて!!」
「お、おいハリー!引っこ抜くぞ!!」
「分かった!」

二人は息を合わせ、しっぽを掴む
そして、引き抜こうと綱引きのような状態になり精一杯引いた


/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp