第6章 ホグワーツへ行こう!
パーシーと呼ばれたその少年はこちらに気づき、優しく微笑みヴィオラの体を抱きとめてくれた
隣で双子や赤毛の子供が何やら目を見開いていたが、ヴィオラは気づいていなかった
「パーシー久しぶり!!」
「ヴィオラ、ママの言ってた友達の子供って君だったのか!」
「あはは!」
ヴィオラは小さい頃からウィーズリー家の夫婦とマルフォイ家の夫婦と親交があった
だからドラコとは幼なじみだ
ウィーズリー家にしてはアーサーとモリーが何度かパーシーを連れてきたことがあったので彼の事は知っている
パーシーから兄弟の話も聞かされているのでロン達の事も知っているのだ
(まあ私は転生してきたから元から知ってるんだけどね)
ちなみに言うと、ハグは外国で挨拶のような意味も兼ねているのでそこは気にしないで欲しい
転生し、外国で育ったのですっかり癖になってしまったのだ
「ねね!パーシー達も行くんでしょ?ホグワーツ!」
「そりゃ僕はもう君達の先輩だし、何より監督生だからね」
「さすが、パーシー先輩ですね〜!」
からかうように敬語で話すと、彼は少しだけ顔を赤らめて照れているようだった
「おいおい、パーシーどういうことだよ」
「彼女がいるなんて聞いてないぜ」
「しかもこんなに」
「可愛い子」
「「どこで知り合ったんだよ?」」
双子が見事なまでに合わさり、話しかけて来た
(さすがフレッドとジョージ!)
感心していると、パーシーが慌てて否定し、父ダニーが世にも恐ろしい顔で問い詰めてきた
「違う!この子がママの言ってた友達の子供だよ!」
「そうだぞ?パーシーと付き合ってはないからな?そうだよなヴィオラ」
「う、うん」
ダニーの圧に押されそうになる
それを見ていたアーサーがため息をついた
「はぁ、ダニー、君の親バカも相変わらずだな」
「ヴィオラを僕から奪ったやつはただじゃ置かないぜ?」
「うちの子供達を脅すな」
アーサーの冷静なツッコミに思わず吹き出しそうになった
だがそれを我慢し、アーサーとモリー夫婦に話しかけた
「こんにちは、アーサーさん!モリーさん!」
すると二人は満面の笑みで答えてくれた
「あらあら、ヴィオラ!しばらく見ないうちにまた可愛くなったわねぇ!」
「本当になぁ、そうなっちゃダニーが大変だろう?」