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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第32章 アズカバンの囚人




『やり方は覚えてるでしょう?
体の魔力を感じるの
動物の姿を思い浮かべるの
どんな時でも、愛はそばにある
あなたなら、どんなことでも出来る』







声が響く


その声が、力に変わっていくのが感じる






『魔法は、自由なものだから』
















「ッ!」

力がみなぎる


身体中に、巡っていく




「マロン!!」

相棒フクロウの名前を呼ぶ

彼女はやっぱり、すぐに来てくれた




「ホー!!」
「おいで!」

マロンを呼びながら走る

走って走って、湖に入る勢いなんじゃないかと思うほどに早く走る





(シリウスは湖の上
ならっ!)





「ホゥー!!」

マロンが来てくれる

ちょうど良い位置に来てくれる


さすがは3年間相棒をしているだけある






「っ」



タン!



地面を蹴って、高く飛ぶ


マロンにぶつかりそうな瞬間





シュルン!



(やった!出来た!)





アニメーガスだ



タヌキの姿になって、マロンの上に乗る



「キャン!(もっと高く飛んで!)」

試しにマロンに指示する

(動物だから人間の言葉話せないけど、マロンも動物だから分かるはず!)

すると


「ホゥ!(OK分かった!!)」
「キャ!?」

マロンの声がした
なんだか女の子のような高い声


これは……。


(言葉分かった!?
マロンの声がはっきり聞こえたんだけどっ!?)


気の所為だろうか

いや、そんなことはないだろうか



悶々としながらも、マロンに乗って高く飛んでいく



「キャ!」

(シリウス!)


「ホーウー!!」
「キャァー!!」

シリウスに近付こうとしたら、マロンに吹き飛ばされた

勢い良く飛ばされたのですごい速さでシリウスに近づいて行く



その瞬間、アニマージを解く




シュルン!




「シリウスッ!!」


高く飛んで、シリウスに近付く

周りにはディメンターが多すぎてヴィオラも襲われそうになるが、関係ない


ガシッ!

(掴んだ!)





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