第5章 ダイアゴン横丁の出会い
それから色んな店に行き入学の品々を揃えた
本屋では、本屋の主人がけっこう愉快な人で、
「7冊のマダム」という本にとても好かれているらしかった
これは、名前の通り本が7冊でシリーズになっていて、中に載っている知識を歌って教えてくれるネイティブな本だ
そしてそして、本屋の主人は「ブロードウェイ行けるよ!」と言うくらいの美声だった
なんだか、ミュージカルを見ているような気分になった
あとは、今日家で留守番している我が弟にお土産を買おうと、「百味ビーンズ」や「カエルチョコ」が売られている店に行った
弟のエドワードはチョコレートが好きなようで、いつもチョコを食べていると口の周りにべっとりと付き、服を汚してしまう
そうなったらお母さんは怒ると皆さん思うだろう
だがそこは我が母の凄いとこである
「きゃあー!なんて可愛いの!そのあどけなさが本当に可愛い!私の天使と私の王子様は世界一可愛いわ!!」
という始末である
確かにエドワードは可愛い
目がとても大きく、大人になったらかわいい系の男子としてモテるだろうと私も思うのだ
エドワードは私と同じ母譲りの少し茶色の交じった瞳で、髪は父と同じく綺麗なブロンドだった
「エドワードー!私の弟は世界一可愛い!!お姉ちゃんエドワードのこと大好きよー!!ギュー♡」
私も、父と母のように親バカ、または弟バカになる可能性と素質が十分にあった
さて、弟のお土産には「なりきりチョコレート」を買った
このチョコは食べるとランダムで動物や植物、他の人間になりきれるらしく、
一度だけ食べた事のあるおじいちゃんは、これでゲイバーの女主人になりきってしまったらしい
その時はおばあちゃんでもさすがにドン引きしたのでおじいちゃんは二度と食べないと心に誓ったようだ
ちなみに、私は百味ビーンズを買って食べた
最初、何味が当たったかは言わないでおこう……
(察してくれ)