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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第27章 リーマス・ルーピン




パチン!


どこからか、鞭の音がした

その音を皮切りに、段々とスネイプの姿が変わっていく


シュルン!

長いレースで縁どりしたドレス
高い先のとがった帽子と、大きな赤いハンドバッグ

一瞬で、スネイプはお高いご婦人の姿になった


その姿を見てどっと笑いが巻き起こる









それからルーピン先生は他の生徒を指名していった



パーバティはスネイプがミイラに変わった


『リディクラス!(馬鹿馬鹿しい)』

その途端、ミイラの包帯が解け、足がつまずき転んでしまった

シェーマスはバンシー(女妖精)に変わった
バンシーは己の鳴き声で相手を殺す魔物だ

この世のものとは思えない悲鳴のようなものが辺りに響く
しかし呪文を唱えた途端、バンシーからは声が出なくなった


それからも授業は続いた
ロンはやはり蜘蛛に、ハーマイオニーは蛇だ




ふと、自分の怖いものを考える

「………………」

(私の怖いものってなんだろう……)


ヴォルデモートは怖い
が、一番という訳では無い

ディメンターもそこまでだ
魔物も、怖いと思う教師もいない


「ん〜」

どれもピンと来ない
怖いものとは何なのだろう






「ハリー、前においで」

(あ)

次はハリーの番だ

この後ハリーはディメンターを出すが、ルーピン先生が助けてくれるので気にしなかった


ハリーが前に出る

杖を構え、ボガートが変身する







シュルン





「は…」


ハリーの息遣いが荒くなるのを感じる






やはりだ

現れたのはディメンターだった



顔のない、口だけがある恐ろしい怪物





まずいと思ったのか、ルーピン先生が前に飛び出す


「こっちだ!」


ルーピン先生が目の前に出たのでボガートはまた変身する

すると、銀白色の玉が浮かんだ

しかし


『リディクラス!』


パチン!と音がし、玉が変身する


ボガートは黄色い風船になって飛んで行き、タンスに戻って行った




「ふぅ、良くやったね!皆とても上手だったよ!」

ルーピン先生がボガートをタンスに戻し、こちらに言う



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